洗濯槽クリーナーの使い方や注意点を解説!選び方・使用頻度も

洗濯したばかりなのに「洗濯物に黒いゴミがついている」「洗濯物から嫌なニオイがする」。こうした場合、洗濯槽に付着したカビや汚れが原因かもしれません。
毎日洗濯機を使っていても、洗濯槽にはカビや汚れがたまってしまうため、洗濯槽クリーナーを使って、定期的に掃除する必要があります。
今回は洗濯槽クリーナーの使い方や注意点をはじめ、洗濯槽クリーナーの種類・特徴、使用頻度について解説します。

1. 洗濯槽クリーナーとは?洗濯槽を掃除しないとどうなる?

はじめに、洗濯槽クリーナーとはどのようなものか、洗濯槽を掃除しないとどうなるのか、といった基本的なことから知っておきましょう。

洗濯槽クリーナーとは

洗濯槽クリーナーとは、洗濯槽に付着したカビや汚れを落とす洗剤です。成分の違いによって塩素系と酸素系の2種類があります。洗濯槽クリーナーはドラッグストアなどで購入できるものが一般的ですが、洗濯機メーカー純正のものもあります。

洗濯槽を掃除しないとどうなる?

「毎日洗剤を使って洗濯しているから、洗濯槽は汚れていないはず」と思っていませんか。
実は毎日洗濯していても、洗濯槽には少しずつ汚れがたまっていきます。

にもかかわらず、掃除しないと洗濯槽に黒カビが発生し、洗濯物に黒いカスのような汚れが付着したり、嫌なニオイがしたりする原因になるのです。

それだけでなく、場合によってはアレルギー症状の原因になる可能性も。いずれにしても、こまめに洗濯槽を掃除することが重要なのです。

洗濯槽の黒カビの原因は?

洗濯槽内は湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい環境です。また、洗濯槽には洗剤の溶け残りなどの「洗剤カス」、衣類についていた「皮脂」などの汚れが付着しています。

こうした洗剤カスや皮脂などの汚れを栄養分として、洗濯槽に黒カビがどんどん繁殖してしまうのです。

2.洗濯槽クリーナーの種類・特徴

洗濯槽クリーナーには「塩素系」と「酸素系」の2種類があります。洗濯槽クリーナーを使用する前に、それぞれの特徴を理解しておきましょう。

塩素系の洗濯槽クリーナー

塩素系の洗濯槽クリーナーは次亜塩素酸ナトリウムを主成分とし、殺菌力が強く、汚れを分解し、溶かして落とすのが特徴です。

塩素系クリーナーのメリットは、つけ置き不要で利用しやすいこと。酸素系クリーナーの場合は洗濯槽クリーナーを入れた後、汚れを浮かすために数時間つけ置きする必要があります。それに対し、塩素系クリーナーの場合は洗濯槽クリーナーを入れて、「槽洗浄コース」などで運転するだけなので、手軽に利用できます。

そのほか、塩素系クリーナーはドラム式や縦型、二槽式など、さまざまな洗濯機で使用できるのもメリットでしょう。

反対に、塩素系クリーナーのデメリットは、独特のツンとした刺激臭(塩素臭)があること。

加えて、塩素系クリーナーは酸性タイプの製品と混ぜると、有毒なガスが発生するおそれがあり、大変危険です。また、刺激が強く、衣類や肌につくと色落ちや肌荒れが起こる可能性があるので、取り扱いには注意が必要です。

酸素系の洗濯槽クリーナー

酸素系の洗濯槽クリーナーは過炭酸ナトリウムを主成分とし、泡で汚れをはがして落とすのが特徴です。
塩素系クリーナーと違い、ツンとした刺激臭がないことに加え、衣類や肌への刺激が少ないのがメリット。

ただ、酸素系クリーナーの場合、洗濯槽の汚れをはがし落とすために、数時間つけ置きが必要となります。さらに、はがれ落ちて水に浮いた汚れを、手作業で取り除く必要があり、掃除に手間がかかるのがデメリットです。

また、酸素系クリーナーはドラム式や二槽式の洗濯機だと、使用できない場合がある点もネックといえるでしょう。

3.洗濯槽クリーナーの使い方

続いて、「塩素系」と「酸素系」それぞれの洗濯槽クリーナーの使い方をご紹介します。

※ただし、商品や洗濯機によって、手順が異なったり、使用できなかったりする場合があるので、使用前に必ず商品の注意事項や、洗濯機の取扱説明書を確認してください。

塩素系の洗濯槽クリーナーの使い方(ドラム式・縦型)

塩素系の洗濯槽クリーナーは多くの場合、ドラム式・縦型のどちらの洗濯機でも使用できます。

【用意するもの】
● 塩素系の洗濯槽クリーナー
● ゴム手袋

【手順】

①洗濯機の電源を入れ、塩素系の洗濯槽クリーナーを洗濯槽に投入します。

②洗濯機の「槽洗浄コース」で運転します。「槽洗浄コース」がない場合は、「標準コース」(洗い→すすぎ→脱水)で運転してください。

③洗濯機の運転が終了したら掃除は完了です。

※洗濯槽クリーナーを使用する際は、クリーナーが直接手肌につかないように、ゴム手袋を使うと安心です。

酸素系の洗濯槽クリーナーの使い方(縦型)

酸素系の洗濯槽クリーナーは、ドラム式洗濯機では使用できない場合が多いので、ここでは縦型洗濯機で酸素系クリーナーを使用する方法をご紹介します。

【用意するもの】
● 酸素系の洗濯槽クリーナー
● ごみ取りネット
● ゴム手袋

【手順】

①洗濯機の電源を入れ、洗濯槽に水もしくはぬるま湯(40℃程度)を高水位までためたら、酸素系の洗濯槽クリーナーを投入します。※ぬるま湯を使用するとより効果的です。

②洗濯機の「洗いコース」を選び、5分ほど運転させた後、そのまま2~3時間ほど放置してつけ置きします。※つけ置きの時間は洗濯槽クリーナーによって異なるので、詳しくは製品の使用方法を確認してください。

③水の中に浮いてきた汚れ(黒や茶色のかす)をごみ取りネットなどですくって取り除きます。

④汚れを取り除いたら排水し、「標準コース」(洗い→すすぎ→脱水)で運転します。1回で汚れを落としきれず、汚れが浮き上がってくる場合はごみ取りネットですくい取り、再度、標準コースで運転してください。汚れが浮き上がってこなくなるまで、これを繰り返します。

※ 洗濯槽クリーナーを使用する際は、クリーナーが直接手肌につかないように、ゴム手袋を使うと安心です。

4.洗濯槽クリーナーを使う際の注意点

洗濯槽クリーナーは使い方を間違えると、洗濯機が故障したり、有毒なガスが発生したりするおそれがあります。こうしたトラブルを防ぐために、洗濯槽クリーナーを使う際の注意点をしっかり理解しておきましょう。

使用できる洗濯槽クリーナーか確認する

洗濯機によっては、使用できる洗濯槽クリーナーが限られるので注意が必要です。
塩素系洗濯槽クリーナーであれば、ドラム式でも縦型でも基本的に使用できます。しかし、酸素系洗濯槽クリーナーはドラム式だと使用できない場合もあります。

酸素系クリーナーは、洗濯槽いっぱいに水をためて、つけ置きすることで汚れを落とします。ドラム式洗濯機だと縦型洗濯機と違い、洗濯槽が横向きまたは斜め向きになっており、槽全体をつけ置きできないため、十分な洗浄効果を得られません。

それだけでなく、酸素系クリーナーを使用すると大量の泡が発生するため、洗濯機が異常を検知し、途中で排水されたり、泡がもれたりするおそれもあります。

また、洗濯槽の素材にはステンレス製とプラスチック製の2種類があります。洗濯槽の素材によっても、使用できる洗濯槽クリーナーが異なる場合があるので、忘れずにチェックしてください。

洗濯槽クリーナーを使用する前に、必ず洗濯機の取扱説明書や洗濯槽クリーナーの使用方法・注意事項をよく確認しましょう。

塩素系クリーナーと酸性タイプの製品を同時に使わない

特に塩素系の洗濯槽クリーナーと酸性タイプの製品(「混ぜるな危険 酸性タイプ」と記載された製品)が混ざると、有毒なガスが発生して大変危険です。塩素系の洗濯槽クリーナーは必ず単独で使用するようにしてください。塩素系の洗濯槽クリーナーを使った後に、酸性タイプの製品を使用する場合(またはその逆の場合)は、水で十分洗い流してから使用しましょう。

熱湯を使わない

塩素系・酸素系どちらの洗濯槽クリーナーも使用する際、熱湯を使わないこと。熱湯を使うと洗濯機を傷める原因になります。それだけでなく、熱湯を使うと成分が急激に変化するため、塩素系クリーナーの場合は刺激臭が発生して危険であり、酸素系クリーナーの場合は十分な洗浄効果が得られなくなってしまいます。

洗濯槽クリーナーの使用中に衣類などを入れない

洗濯槽クリーナーの使用中に衣類などの洗濯物を入れると、色落ちしたり、生地が傷んだりしてしまいます。洗濯槽クリーナーを使用する前に、洗濯機に衣類などが入っていないか、必ず確認しましょう。

5. 洗濯槽クリーナーを使う頻度・タイミングは?

洗濯槽クリーナーを使って掃除する頻度・タイミングは、1~2か月に1回が目安です。

6.洗濯槽クリーナーで定期的な掃除を

表からは見えず、自分では掃除できない洗濯槽の裏側も、洗濯槽クリーナーを使えば手軽に掃除できます。洗濯物への汚れや嫌なニオイの付着を防ぐために、洗濯槽クリーナーを使って定期的に洗濯槽を掃除しましょう。



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