冷蔵庫から変な臭いが!原因と臭いを消す方法を解説

「冷蔵庫から変な臭いがする」「変な臭いがほかの食材にも移って大変」という経験をした方も多いのではないでしょうか。一口に冷蔵庫の臭いといっても、原因にはさまざまなケースが考えられます。

本記事では、冷蔵庫に臭いがつく原因と対処方法を解説します。また、臭いを予防する方法や身近なものを消臭剤として利用するテクニックも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

1.冷蔵庫に臭いがつく原因と臭いを消す方法

冷蔵庫に臭いがつくのには、いくつかの原因が考えられます。ここでは、冷蔵庫に臭いがつく原因と、原因ごとに臭いを消す方法を紹介します。

傷んだ食材

食材が傷むと嫌な臭いが発生しやすくなります。特に、生肉や生魚は鮮度が落ちるにつれて臭いもきつくなります。生肉や生魚をすぐに使わないときは、新鮮なうちに冷凍するのがおすすめです。冷蔵保存する際は、ペーパータオルで水気を切ってからジッパー付きの保存袋に入れます。その際、密閉性が高く、水分や空気、光を遮断するため鮮度が落ちにくくなるアルミホイルを下に敷いておくと臭いが抑えられます。

野菜も、カットした切り口や傷みやすい部分などからの腐敗によって嫌な臭いを発します。新聞紙やビニール袋などでくるみ、できるだけ空気に触れないようにすることで、野菜は腐敗しにくくなります。

また、夏野菜のように温度が高い環境で育つ野菜は、冷蔵庫に入れると冷えすぎて腐敗が進みやすくなるケースもあるため、新聞紙で包んで冷気を和らげる工夫などが必要です。

ジャガイモをはじめとするイモ類やタマネギなども、冷蔵庫に入れないほうが長持ちします。特にサツマイモは、冬場はおがくずなどに埋めて保存する必要があるくらい低温に弱いため、冷蔵庫に入れると腐りやすくなります。

腐敗した食材は嫌な臭いがするだけでなく食中毒の原因にもなる ため、食材を腐敗させないように気をつけましょう。

臭いが強い食材

食材が新鮮であっても、ニンニクやニラ、ネギなどもともと臭いがきつい食材のせいで、冷蔵庫に臭いがつくケースがあります。これらの食材の臭いがきついのは「アリシン」と呼ばれる物質が含まれている ことが原因で、つぶしたり切ったりするとさらに臭いがきつくなるため注意しましょう。

ニラは1束ずつ、ネギは1本ずつ、ラップに包んで密閉容器に入れると臭いを閉じ込められます。ニンニクを株のまま保存したいときは、新聞紙にくるんでから冷蔵庫に入れるとよいでしょう 。新聞紙が余分な水分を吸い取るため、カビの発生やニンニクの傷みを防げます。

発酵食品

発酵食品のなかには、キムチのように臭いの強いものがあります。キムチにはニンニクや魚介類も漬け込まれているため、臭いがきつくなりがちです。特にキムチの汁は臭いがきついため、冷蔵庫内でこぼさないように注意しましょう。

また、冷蔵庫で保存する際は、市販の容器から密閉容器などに移し替えると、臭いが周りに移りにくくなります。

納豆も臭いが強い発酵食品の代表格です。特に、市販の容器から出した状態だと臭いが広がりやすいため、いったん開封したものを冷蔵庫で保存する際は、密閉容器への移し替えがおすすめです。

汚れやカビ

汚れやカビも臭いの原因です。例えば、容器からこぼれた汁などの汚れが挙げられます。このような液だれによる汚れは、雑菌が繁殖してカビの原因にも なります。また、汁などの汚れのほか、食品にもともと付いているカビ胞子からカビが発生することもあるでしょう。

汚れやカビの発生を防ぐため、定期的に冷蔵庫内を清掃しましょう。加えて、2~3ヵ月に1回の頻度でアルコールスプレーを庫内に拭きかけると、カビ防止になります。

故障

故障により配管が破損した場合などに臭いが発生するケースもあります。「配管が破損することがあるの?」と思われるかもしれませんが、引越しや模様替えなどで冷蔵庫を転倒させたときなどに起こりやすいトラブルです。

ガス漏れのような臭いがするときは、配管の破損により冷媒が漏れている可能性があります。自分では修理できないケースのため、修理依頼が必要です。

このとき、発火するおそれがあるため、周囲で電気機器を使用しないようにしてください。また、火気に触れると有毒ガスが発生するおそれもあるため、火気も使用しないほうが安全です。

2.冷蔵庫の臭いを予防する方法

冷蔵庫で変な臭いがする原因がわかったところで、次は臭いを予防する方法を紹介します。

冷蔵庫内を定期的に掃除する

冷蔵庫内は定期的に掃除をしましょう。古くなった食材を整理するとともに、ぬるま湯に浸したふきんで庫内の汚れを落とします。汚れは時間がたつほど落ちにくくなるため、汚れに気付いたらすぐに拭き取ると掃除も楽です。

水拭きで汚れを拭き取れない場合は洗剤を使いましょう。清掃の際に、酢と水を1:2で混ぜたものをスプレーすると消臭効果があります。また、水100ccに対して重曹小さじ1の割合で混ぜたものをスプレーとして使うと、頑固な汚れも落としやすくなります。

ただし、冷蔵庫によっては使用できる洗剤の種類が限定されている場合があるため、あらかじめ取扱説明書で確認しておきましょう。

臭いの強い食品は密閉保存する

キムチやニンニクなど臭いの強い食品は、ほかの食材にも臭いが移るところが困りものです。特に牛乳などは、キムチなどの臭いが移りやすいので注意しましょう。

キムチやニンニクなどの臭いを防ぐには、密閉保存することが効果的です。密閉容器に入れる前にラップに包んでおくと、さらに防臭効果が上がります。

タマネギやニラなどの密閉容器には入れにくい食材の場合も、ラップに包んで保管すれば臭いを抑えられます。

冷蔵庫用の消臭剤を置く

冷蔵庫用の消臭剤を使うことも効果的です。特に、活性炭入りのものは効果が高いとされています 。冷蔵庫用の消臭剤は、野菜室用・冷凍室用など用途によっていくつか種類があります。臭いが気になる場所に適したものを選んでください。

また、冷蔵庫の容量に合ったものを選ぶことも重要です。消臭剤を買いに行く前に、取扱説明書で冷蔵庫の容量を確認しておきましょう。

多くの消臭剤は据え置きタイプですが、なかにはスリムタイプや冷蔵庫の扉に引っかけるクリップタイプ、シートタイプなども販売されています。冷蔵庫のスペースに余裕がない場合は、こうしたタイプのものを選ぶと邪魔になりません。シートタイプであれば、臭いだけでなく汚れも防げます。

消臭剤の交換頻度は、商品によって3ヵ月~2年と大きく差があります。どのくらいで交換しなければならないのか、購入前によく確認しておきましょう。

食材を詰め込みすぎない

冷蔵庫に食材を入れすぎると、冷蔵庫内が冷えにくくなります。その結果、食材が傷みやすくなり、嫌な臭いが発生する原因となってしまいます。

冷蔵庫へ入れる食材の量の目安は、容量の7~8割程度です。また、よく使うものは下の段に入れるとよいでしょう。下の段であれば、中身がこぼれたときも掃除しやすいからです。

ほかにも、野菜は栽培時と同じ向きで保存すると傷みにくくなります。青菜類やきゅうり、白菜などは立てて保存するとよいでしょう。

また先ほども説明したように、野菜や果物によっては冷蔵庫で保存しないほうが良いものもあります。冷蔵庫で保存しなくて良い野菜や果物を出せば、その分だけ庫内に余裕が生まれます。

3.消臭剤の代わりになるもの

わざわざ消臭剤を買ってこなくても、身近にあるさまざまなものが消臭剤代わりになることをご存じでしょうか。ここでは、冷蔵庫の消臭剤代わりになるものを4点紹介します。

重曹

清掃用として重曹を置いているご家庭は多いのではないでしょうか。重曹はアルカリ性で腐敗臭は酸性のため、重曹による中和で臭いが抑えられます。

消臭剤として冷蔵庫に入れる際は、容器に重曹の粉を入れるだけです。2~3ヵ月で容器内の重曹が固まってくるため、そのタイミングで新しい重曹に交換してください。

炭の表面には目に見えない多くの小さな穴が空いており、臭いの成分を吸着してくれるため、消臭剤代わりとなります。炭に特別な処理を施した活性炭は、普通の炭よりも穴の数が増えるため、さらに吸着効果が高くなります。

炭の消臭効果が続くのは3日程度ですが、煮沸消毒や天日干しを行なえば再利用が可能です。

冷蔵庫内の臭いは上から下に流れる傾向があるため、炭を消臭剤として使う際は、冷蔵庫の下のほうに置いたほうが効果的です。

コーヒーかす

コーヒー豆の表面には炭と同様に細かい穴が多くあり、そこから臭いを吸着します。その消臭効果は、活性炭を超えるといわれているほどです 。さらに、コーヒーかすの水分により、嫌な臭いのもとになるアンモニアを溶解して中和する働きもあります。

コーヒーかすを消臭剤代わりに使う方法は、コーヒーかすを皿に乗せて冷蔵庫に入れるだけです。ただし、湿ったコーヒーかすの効果は短く、2日程度で交換が必要です。また、カビが発生しやすいので気を付けましょう。乾燥させたコーヒーかすを使う場合は、1ヵ月程度効果が続きます。

茶葉

お茶に含まれているカテキン類やフラボノール類、クロロフィル類といった成分には消臭効果があります。茶葉を消臭剤として使う際は、ティーパックやガーゼ、ストッキング等の通気性のあるものに入れて、冷蔵庫に入れると良いでしょう。

お茶をいれた直後で茶葉が湿っている場合は、水分をよく絞ってください。湿った茶葉の場合は2~3日で交換するのがおすすめですが、しっかりと水分を飛ばして乾燥させた場合は約1週間から1ヵ月効果が続きます。

5.まとめ

冷蔵庫で嫌な臭いがする原因には、傷んだ食材やもともと臭いが強い食材などを入れたこと、故障といったさまざまなケースが考えられます。

臭いを予防するには、冷蔵庫内を定期的に掃除するほか、臭いの強い食材を密閉保存したり、食材を詰め込みすぎないようにしたりするとよいでしょう。消臭剤の設置も効果的です。

消臭剤を買わなくても、重曹や炭、コーヒーかす、茶葉も消臭剤代わりに使えます。これらのものを使って冷蔵庫の臭いを予防し、快適な毎日を過ごしましょう。

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