「脱水エラーが表示されて洗濯機が止まってしまった」「洗濯が終わっても衣類が濡れたまま」といったトラブルはありませんか?
毎日の洗濯に欠かせない洗濯機が脱水できなくなると、家事が止まってしまい、早く解決したいと感じる方は多いのではないでしょうか。
とくに、毎日洗濯をするご家庭で脱水トラブルに困っている方、修理を依頼する前にまず自分で原因を確認したい方に向けて、この記事では洗濯機で脱水できないときの原因と対処法を解説します。
脱水以外でよくある洗濯機のトラブルや、対処しても改善しない場合の修理・買い替えの判断基準も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事の要約
洗濯機で脱水できないときは、まず「洗濯物の片寄り・量」「排水口・排水ホースの詰まり」「糸くずフィルターの汚れ」「蓋の閉じ忘れ」の4点を確認しましょう。
洗濯物のバランスを整えたり、排水まわりを掃除したりすれば解決するケースがほとんどです。
対処しても改善しない場合は故障の可能性があるため、製造から6~7年以内なら修理、寿命(約8年)を過ぎているなら買い替えを検討しましょう。
<目次>
洗濯機で脱水ができない原因の多くは、洗濯物の片寄りや量の問題、排水まわりの詰まりなど、自分で解決できるものです。
考えられる主な原因は、以下の5つです。
・洗濯物の重心が片寄っている
・洗濯物の量が多い
・排水口・排水ホースが詰まっている
・糸くずフィルターの汚れ・詰まり
・洗濯機の蓋が開いている
それぞれの原因と対処のポイントを解説します。
脱水が止まる原因として最も多いのが、洗濯物の重心の片寄りです。脱水中に洗濯物が片寄ると、洗濯機が振動を検知して運転を一時停止します。
洗濯機の脱水運転では、洗濯槽を高速で回転させて洗濯物に遠心力をかけ、洗濯物の水分を飛ばしています。多くの洗濯機には、異常な振動を検知すると運転を一時停止させる機能が付いており、洗濯物が片寄ると回転が不安定になってエラーが起こる可能性があります。
エラーが出ていない場合でも、洗濯物の重心が片寄った状態で脱水を行うと、洗濯機が大きく揺れたり、転倒したりする危険もあるため注意が必要です。
また、洗濯機本体に傾きがあっても、重心がずれてうまく脱水ができません。洗濯機が傾いているかどうかは、洗濯機の水準器を使って以下のように確認できます。
・洗濯機が傾いている場合
水準器の気泡が枠の中央から外れている
・洗濯機に傾きがない場合
水準器の気泡が枠の中央に収まっている
洗濯物の量が適量でないことも、脱水不良の原因です。縦型洗濯機は洗濯物が「多すぎる」場合、ドラム式は「少なすぎる」場合に脱水に失敗しやすくなります。
縦型洗濯機では、洗濯物の重みでパルセーター(洗濯槽底部の回転翼)が正常に動かず、脱水ができなくなる場合があります。パルセーター自体は動作したとしても、洗濯物の量が多く重心が片寄ってしまうと、脱水がうまくいかないケースも見られます。
一方、ドラム式洗濯機はバスタオル1枚だけなど量が少ないと、偏心して脱水が上手く立ち上がらなかったり、振動の原因になったりします。
洗濯物を一度にまとめて洗う習慣がある場合は、使用している洗濯機の容量を確認し、洗濯物が多すぎないか・少なすぎないかを確認するとよいでしょう。
例えば、容量7kgの洗濯機では、家族4人分の洗濯物をまとめて洗うと、洗濯機に対して洗濯物が多くなってしまう可能性があります。
<1人分の洗濯物の重量(例)>
| 洗濯物 | 重量 |
|---|---|
| ワイシャツ | 約200g |
| 長袖アンダーシャツ | 約130g |
| 下着 | 約80g |
| 綿パンツ | 約400g |
| 靴下 | 約50g |
| ハンカチ | 約15g |
| フェイスタオル | 約100g |
| バスタオル | 約300g |
| パジャマ上下 | 約500g |
| 合計 | 約1,775g |
また、洗濯物の量が適量でも、防水性のあるものや水を多く吸収するクッションなどは脱水時に片寄りやすいため注意しましょう。
排水口や排水ホースが詰まっていると、洗濯槽に水が残り、脱水時の回転バランスが崩れて運転が停止します。
洗濯槽内で洗濯物の重心が片寄っていないにもかかわらず脱水が止まったときは、排水口や排水ホースの状態を確認してみましょう。
排水口や排水ホースは、洗濯物に付いた糸くずやほこりが流れ込む場所のため、気付かないうちに詰まってしまうこともあります。
また、排水ホースにねじれや潰れた箇所がある場合も排水を妨げるため、脱水が止まる原因となります。あわせて確認しましょう。
糸くずフィルター(排水フィルター)の汚れ・詰まりも、脱水不良の原因のひとつです。特にドラム式洗濯機は、フィルターが本体下部に付いていることが一般的で、排水への影響が大きくなります。
洗濯槽内や排水口・排水ホースに原因が見当たらない場合は、糸くずフィルターが汚れていないか確認しましょう。
糸くずフィルターの汚れを放置すると、排水への悪影響だけでなく、カビや雑菌の温床となってしまい、洗濯物がきれいに仕上がらなくなる可能性もあります。
トラブルを未然に防ぐためには、洗濯機のタイプにかかわらず、定期的に糸くずフィルターを掃除することが大切です。
蓋や扉がきちんと閉まっていないと、蓋ロックセンサーが正常に反応せず、洗濯機の運転が止まることがあります。まずは蓋・扉の閉まり具合を確認しましょう。
多くの洗濯機には、運転が正常に終了するまで蓋や扉が開かないように自動でロックをかける蓋ロックセンサーが採用されています(ロックのタイミングは製品によって異なります)。
蓋や扉をきちんと閉めてもエラーが出る場合は、蓋にロックをかけるパーツの破損や、センサー自体の故障が原因の可能性があります。
脱水ができないときは、まず「洗濯機・洗濯物のバランスを整える」「排水まわりの詰まりを取り除く」の2つから対処しましょう。自分で解決できるケースがほとんどです。
・洗濯機・洗濯槽の片寄りを直す
・排水口・排水ホースを掃除する
それぞれの対処法を詳しく解説します。
洗濯機や洗濯物の片寄りが原因のときは、水平とバランスを整えるだけで改善する場合があります。
洗濯機が傾いていたり、ぐらついていたりする場合は、水平になるように設置状況を見直しましょう。
洗濯槽の中で洗濯物が片寄っている場合は、洗濯物の重さが均等になるように洗濯物をほぐし、再度脱水を行ってください。
洗濯物の量が多く、重さを均等にしても脱水が止まってしまう場合は、一度洗濯物を取り出して数回に分けて脱水すると、エラーが起きにくくなります。
排水まわりに原因がある場合は、排水口と排水ホースを掃除して詰まりを取り除きましょう。手順は以下のとおりです。
<排水口の掃除方法>
1.排水口からホースを外し、バケツに入れる
2.パーツをすべて外したらパイプ用クリーナーを排水口に入れ、時間を置く(放置時間は使用するパイプ用クリーナーに準ずる)
3.外したパーツは浴槽用クリーナーで洗う
4.所定の時間経過後、排水口にコップなどでゆっくりと水を入れ、クリーナーを洗い流す
5.外したパーツ、ホースをもとに戻す
<排水ホースの掃除方法>
1.ホースの排水口側を取り外し、塩素系漂白剤の希釈水(※)を流し入れる
2.ホースの口をラップと輪ゴムでふさぎ、30分ほど放置する
3.ホースをゆすってふり洗いし、汚水を流す
4.ホースを排水口に取り付ける
※塩素系漂白剤と水の割合は1:50を目安にしてください。
脱水以外の洗濯機のトラブルも、原因の多くは洗濯物の片寄りと排水不良です。
ここからは、脱水以外でよくある洗濯機のトラブルと対処法を紹介します。
洗濯機が回転しないときも、まずは洗濯物の片寄りと排水状態を確認してください。
洗濯物の量が多すぎたり、洗濯ネットを多く使ったりすると、重心が片寄って洗濯槽のバランスが悪くなり、回転しなくなることがあります。また、排水ができていない場合も、洗濯機が動かない・回らないといったトラブルの原因となります。
脱水時の対処と同様に、洗濯物が片寄っていないか確認したり、排水口や排水ホースを掃除したりして、改善されるか確認しましょう。
上記の方法で改善が見られない場合、稼働ベルトの劣化やパルセーターの変形、回転センサーの故障などが考えられます。修理や買い替えの必要性が出てくるため、メーカーや購入した販売店に相談しましょう。
すすぎに戻る・水がたまるトラブルも、原因の多くは衣類の片寄りと排水不良です。
脱水時にすすぎ運転に戻ってしまう場合は、洗濯槽内の衣類が片寄っている可能性があります。洗濯機によっては、自動的に給水・すすぎを行い、衣類の片寄りを整える機能が付いているものもあります。1回の補正運転で片寄りが改善されない場合は、一度運転を停止し、洗濯物をならしましょう。
また、洗濯槽に水がたまる場合は、正常に排水できていない可能性があります。脱水時の対処法と同様に、排水口や排水ホースの掃除をして、改善されるか確認してください。
洗濯機の異音の原因は、ほとんどの場合、洗濯機や洗濯槽の片寄りです。まずは衣類の入れ方を見直しましょう。
洗濯ネットに衣類を詰め込みすぎたり、洗濯ネットをたくさん使ったりすると、洗濯物が塊となって片寄りやすくなります。衣類はできるだけ小分けにして洗いましょう。
また、以下のようなものは振動や異音の原因になるほか、故障につながる恐れがあるため、基本的に洗濯機で洗わないように注意してください。
・座布団
・クッション
・枕
・防水性のシート・衣類
・大型・厚手のマット類
・カーペットカバー など
なお、一時的な振動や異音は問題ないケースがほとんどです。洗濯物なしで通常運転を行っても異音がする場合、部品の破損などが考えられるため、修理を検討するとよいでしょう。
自分でできる対処を試しても脱水ができない場合は、洗濯機が故障している可能性が高いです。修理か買い替えかを判断しましょう。
洗濯機は個人での修理が難しいため、故障の可能性があれば、メーカーや洗濯機を購入した家電量販店などへの修理依頼を検討しましょう。新品で購入した洗濯機には保証期間があり、購入から間もなければ無償修理や交換の対象となる場合があります。
ただし、多くの洗濯機は製造から6~7年ほど経つとメーカー側で部品の取り扱いがなくなり、修理が難しくなります。洗濯機の寿命は8年ほどといわれているため、部品の保管期間や寿命を過ぎている場合は、買い替えを検討するのもおすすめです。
いいえ、故障とは限りません。
洗濯物の片寄りや、排水口・排水ホースの詰まり、蓋や扉の閉まり不足などが原因の場合があります。まずは記事内で紹介した対処法を試してみてください。
「洗濯物の量と片寄り」「洗濯機本体の水平」「蓋や扉の閉まり」「排水口・排水ホースの詰まりとねじれ」の4点です。
いずれも自分で対処できる代表的な原因なので、修理を依頼する前に確認しましょう。
月1回が目安です。
排水口は糸くずや洗剤カスが溜まりやすい場所です。定期的なお手入れによって、脱水エラーや悪臭などのトラブルを防ぎやすくなります。
最も多い原因は、洗濯物の片寄りによる振動検知です。
脱水中に洗濯物が片寄ると、洗濯機が振動を検知して運転を一時停止します。洗濯物を取り出してほぐし、重さが均等になるように整えてから、再度脱水を試してみてください。
洗濯機の寿命は約8年です。
製造から6~7年ほど経過すると部品の保管期間が終わり、修理が難しくなるケースがあります。修理を繰り返すよりも買い替えのほうが結果的に安くつくこともあるため、状況に応じて検討しましょう。
洗濯機で脱水できないときは、まず「洗濯物の片寄り・量」「排水口・排水ホースの詰まり」「糸くずフィルターの汚れ」「蓋の閉じ忘れ」の順に確認しましょう。多くのケースは、自分での対処で解決できます。
対処しても改善しない場合は、部品の破損やセンサーの異常など、洗濯機自体の故障が考えられます。洗濯機には部品保管期間や寿命があるため、修理が難しい状況によっては、買い替えを検討するとよいでしょう。
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