水洗いができない衣類は、クリーニングに出そうと考える方が多いでしょう。
しかし、ドライクリーニングという洗濯表示を見て「クリーニングにも種類があるの?」「クリーニング店に持って行ってもいいの?」と疑問に思ったことはありませんか?
今回は、ドライクリーニングの洗濯方法やメリット・デメリット、洗濯表示の見方などをくわしく解説します。
<目次>
ドライクリーニングとは水を使わずに、油が主成分の有機溶剤を使用し衣類を洗う方法です。
ドライクリーニングは自宅で行うのは難しいため、クリーニング店に依頼するのが一般的です。
具体的にどのような特徴があるのか見ていきましょう。
ドライクリーニングは、水を使うと型崩れや色落ち、縮みなどを起こしやすい衣類に適しており、ダメージを最小限に抑えて洗うことができます。
ドライクリーニングに使用される有機溶剤は、主に石油や塩素を原料としています。
有機溶剤は、油汚れは落としやすいですが、汗や飲み物など水溶性の汚れを落とす力がほとんどありません。
また、ドライクリーニングは洗浄のあとに乾燥させるため、溶剤のニオイは揮発しますが、まれに衣類の乾燥不足により石油のようなニオイが残ることがあります。
ドライクリーニングに関する洗濯表示は5種類あり、「Ⓟ」と「Ⓕ」で記載されています。
「Ⓟ」はパークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングが可能です。
「Ⓕ」は石油系有機溶剤によるドライクリーニングができます。
いずれも文字の下に横線があるときは、弱い処理であれば可能であるマークです。
円に「×」があるときは、ドライクリーニングは禁止という意味です。
ドライクリーニングに関する洗濯表示は、ドライクリーニングができるという意味で、ドライクリーニングが必須であるわけではありません。
そのため、洗濯表示に水洗いが可能となっている場合は、ドライクリーニングの表示があっても自宅で洗濯ができます。
ドライクリーニングは、ウールやレーヨンなど水に弱い素材でできた衣類や、シルクやキュプラなど高級な衣類に向いています。
ドライクリーニングは油が主成分の有機溶剤を使用し、水で洗うことができない衣類を洗浄する方法です。
型崩れや色落ちを防いでくれますが、水溶性の汚れは落としにくいデメリットもあります。
ドライクリーニングに関する洗濯表示は5種類あります。クリーニング店へ依頼する前にしっかりと確認しましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。