全自動洗濯機が主流になった現在も販売されている二槽式洗濯機。
手間がかかるイメージもありますが、洗濯槽と脱水槽が分かれているからこそ得られるメリットもあります。
そこで今回は、二槽式洗濯機の使い方やメリット・デメリットをくわしく解説します。購入を検討している方は参考にしてください。
<目次>
二槽式洗濯機は洗濯槽と脱水槽が分かれています。
全自動洗濯機しか使用したことがないという方に、まずは二槽式洗濯機の使い方を紹介します。
まずは洗濯物に合わせて、水流・排水切換を「標準」または「ソフト」に合わせ、水位レバーを「高」に、注水切換ツマミを「洗濯側」に合わせたら使用する水位線より低めに注水していきます。
注水が終わったら、洗剤を入れてよく溶かし、洗濯物を入れて、さらに注水したら洗濯の量や衣類に合わせてタイマーを設定し、洗濯開始。
洗濯が終わったら水流・排水切換を「排水」に合わせ、脱水に進みます。
洗濯物を脱水槽に移し、脱水押さえぶたを乗せ、脱水中ぶたと脱水上ぶたを閉めます。
脱水タイマーを設定して脱水したら、注水切換ツマミを「脱水側」に合わせ、脱水上ぶたを空けて約1分注水します。
注水したら水栓を止め、注水切換レバーを「洗濯側」に合わせてもう一度脱水し、脱水が終わったら洗濯物を再度洗濯槽に移します。
水流・排水切換を「標準」または「ソフト」に合わせ、洗濯物に応じた量の注水をしたら、洗濯タイマーを設定してすすぎを行います。
すすぎが終わったら水流・排水切換を「排水」に合わせ、すすぎ後の脱水に移ります。
最後の脱水は基本的にSTEP2の脱水の手順と同様です。衣類の種類によって、推奨される脱水時間の目安が異なるため、お使いの二槽式洗濯機の取扱説明書をご確認ください。
二槽式洗濯機には、全自動にはないメリットがあります。
手間がかかるにもかかわらず今でも人気があるのは、以下のようなさまざまなメリットがあるからでしょう。
二槽式洗濯機は全自動洗濯機よりも小さめに作られており、洗濯槽も一重であることから、モーターの力が洗濯物に伝わりやすく、洗剤がよく泡立ちます。
シンプルな構造だからこそ、頑固な汚れもしっかりと落とせる魅力があります。
全自動洗濯機の洗濯槽は二重構造ですが、二槽式洗濯機は一重構造のため、洗濯槽が乾きやすくカビやニオイの発生を抑えられ、掃除がしやすいこともメリットの一つです。
全自動洗濯機はコースごとに水量や時間が決められていますが、二槽式洗濯機は自分で細かく設定できます。
洗濯タイマーと脱水タイマーがついており、汚れや衣類の素材などに合わせて時間を調整できます。
すすぎで使った水を次の洗濯で使用すると、節水できるのもうれしいポイントです。
二槽式洗濯機のメリットを紹介しましたが、デメリットもあります。くわしく見ていきましょう。
二槽式洗濯機は基本的にコンパクトサイズのため、毛布(機種によっては、3kg以下なら洗濯可能)や布団など大きなものは洗えません。
大きなものを洗いたいときは、購入時に容量を確認してください。
二槽式洗濯機の最大のデメリットは手間がかかることです。
洗いとすすぎが終わったあとに洗濯物を脱水槽に入れ替えて、再度設定を行わなくてはなりません。
濡れている洗濯物に何度も触れなくてはならないため、寒い季節や夜などは負担が増える恐れがあります。
洗濯に時間と手間をかけたくない方には向きません。
二槽式洗濯機は全自動洗濯機よりも値段が安く、現在でも根強い人気があります。
洗浄力が高く、お手入れも簡単なのは魅力的です。
ただし、毛布や布団など大きいものは洗えなかったり、洗濯槽と脱水槽の入れ替えを手動で行わなくてはならなかったり、デメリットも存在します。
洗濯物の量が多い、できるだけ家事の負担を減らしたいという場合には不向きです。
二槽式洗濯機のメリットとデメリットをよく考えて、洗濯機の購入を検討してください。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。