ニュースなどでトコジラミの被害を見て「自分の洋服や寝具は大丈夫なのだろうか?」と不安に思った方もいるのではないでしょうか。
トコジラミは刺されると強いかゆみを引き起こす恐れがあり、繁殖のスピードも早いといわれています。
今回はトコジラミの特徴や駆除方法、防止対策などをくわしく解説します。
<目次>
結論からいうと、トコジラミは洗濯しただけでは死滅しません。
卵や成虫は衣類にくっついたまま生きています。
トコジラミは熱に弱く、高温の状態を一定時間キープすることで死滅します。
温度 | 死滅時間 |
---|---|
100℃ | 数秒以上 |
80℃ | 5分以上 |
50℃ | 30分以上 |
トコジラミの弱点は熱であることがわかりましたが、自宅で駆除するのは困難です。
トコジラミを見つけたら、早めに専門業者に依頼するといいでしょう。
駆除するのが難しい理由は、トコジラミは夜行性で光の当たらない場所を好みます。そのため、トコジラミがいるかいないかを判断するのが困難です。
また、市販の殺虫剤を使用しても、成虫の駆除には使えますが、卵は死滅しません。
卵が駆除できないと孵化したトコジラミがまた卵を産むため、繁殖を止めるのが難しいといえるでしょう。
熱に弱いトコジラミですが、高温を一定時間キープすることや布団など厚手なものの奥まで熱を通すことは難しく、トコジラミが奥に逃げてしまうと死滅しきれないことがあります。
トコジラミは一度発生してしまうと、自力で駆除するのが難しいため、予防をすることが重要です。
どのようなことに気をつけて生活をすればいいのか、確認していきましょう。
通販などで商品が届く際に使用されている段ボールや梱包材は、トコジラミの侵入を防ぐため、部屋の外や玄関先で開けるようにしましょう。
とくに海外の通販で購入した商品が届いたときは気をつけてください。
段ボールは、トコジラミが好む環境です。
部屋に長期間使用している段ボールがある場合は注意しましょう。
また、やむを得ず段ボールで保管をするときは、湿気の少ない場所を選んでください。
電車やバスなど、座席の隙間に潜んでいる可能性もあります。
とくに海外へ出張や旅行に行く際は、気をつけてください。実際に日本でも座席で目撃した方もいるようです。
心配な場合は、虫よけスプレーを使用する、座席に座らない、降りたときに身体を払うなどの対策を行うといいでしょう。
キャリーケースなどの荷物にも、殺虫スプレーをかけておくと安心です。
トコジラミは自力で駆除するのは難しい害虫です。洗濯をするだけでは死滅しません。
部屋に発生させないために、段ボールなどの隠れ家になるものを長時間放置しないようにしたり、海外へ出かける際は虫よけスプレーや殺虫スプレーを使用したり、日頃から対策を行いましょう。
トコジラミを見つけたら被害が拡大する前に、なるべく早く専門業者へ駆除を依頼してください。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。