私たちの周りにはたくさんのプラスチック製品があります。
テレビやエアコンなどのリモコンや、料理の保存などに使用するタッパーが黄ばんでくることがありますが「原因はなんだろう?」と不思議に思ったことはありませんか?
プラスチック製品が黄ばむのには理由があります。
今回は、プラスチック製品の黄ばみの原因と対処方法などをくわしく解説します。
<目次>
プラスチックが黄ばむ理由はさまざまですが、主な原因は3つあります。
プラスチックは食品やタバコのニコチンによって付着することで黄ばむことがあります。
プラスチック自体が変色しているわけではなく、プラスチックに汚れがついている状態であることから、比較的落としやすい黄ばみです。
プラスチックは光や熱に弱く、紫外線などの影響を受けると酸化や変色が起こるため、製造される際に酸化防止剤などの添加剤が加えられます。
この添加剤が化学変化を起こすと、黄ばみや変色(ブルーム現象)することがあります。
暗所で長期間保管しない、直射日光へ長時間当たらないように心がけると、変色を軽減できます。
プラスチックに使用されているABS樹脂という素材が、光や熱によって酸素と反応し、時間とともに劣化して黄ばみや変色が起こることがあります。
食品やタバコの汚れ、添加剤の化学反応とは違い、プラスチック自体が黄ばんでいる状態のため、一度変色すると元に戻すのは困難です。
UVカットクリーナーやコーティング剤を定期的に使用し、黄ばみや変色を防止するといいでしょう。
原因別にプラスチックの黄ばみを落とす方法を見ていきましょう。
食品やタバコ汚れが原因で黄ばんでいる場合は、プラスチック自体の変色ではなく、表面に汚れが付着しているだけなので、メラミンスポンジでこするといいでしょう。
ただし、メラミンスポンジは表面を削り取ることで汚れを落とすため、表面を傷つける恐れがあるため注意してください。
化学変化による黄ばみは、酸素系漂白剤につけ置きするといいでしょう。
水に酸素系漂白剤を規定量入れ、プラスチック製品を入れます。しっかりと浸かる量の水を入れてください。
容器にラップをして、直射日光に当たる場所に1〜5日間置きます。
つけ置き期間は黄ばみの状態によって異なるため、様子を見ながら行ってください。
黄ばみが取れたらすすいで、乾燥させましょう。
電子部品が外せないなど、つけ置きが難しいプラスチック製品は、オキシドールを含ませた布やキッチンペーパーで拭くといいでしょう。
落ちにくい場合は、キッチンペーパーをオキシドールで軽く湿らせ、プラスチック製品に巻きつけます。その上からラップを巻いてしばらく置いてから、乾いた布で拭くのも効果的です。
プラスチックの経年劣化や化学反応による黄ばみを完全に防ぐことは難しいですが、日頃から以下を少しでも心がけると抑えることは可能です。
・色移りしやすい食品などはプラスチックで保存しない
・紫外線を防止するコーティング剤を使用し、空気との接触を遮断する
・家でたばこを吸わないようにする
・暗所で長期間保管しない、直射日光へ長時間当たらないようにする
きれいな状態を長く保ちたい方は、上記を意識してみましょう。
プラスチック製品が黄ばむのは、食品やタバコの汚れ、化学反応、経年劣化などの理由があります。
汚れや化学反応の場合は落としやすいですが、経年劣化はプラスチック自体の変色のため、完全に落とすのは難しいでしょう。
黄ばみを完全に避けることは難しいですが、色移りが起こりやすい食品をプラスチック容器で保存しない、タバコを室内で吸わない、暗所で長期間保管しない、また直射日光へ長時間当たらないようにするなど、日頃からプラスチック製品の扱いを少し気にかけるだけでもきれいな状態を長く保てます。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。