Q.1自然の中でもオゾンは生成されるのですか?
太陽からの紫外線が空気中の酸素にあたるとオゾンが生成されます。紫外線の強い海岸や、空気の澄んだ森林では0.03ppm以上のオゾンが観測されます。また、上空のオゾン層も太陽の紫外線によって生成されたオゾンです。
Q.2オゾンの優れている点は何ですか?
①除菌・脱臭・鮮度保持・漂白という特性を持っています。
②オゾンは空気中の酸素を原料に、低コストで容易に生成が出来ます。
③オゾン生成後は自然に酸素(O2)に戻り、残留性がなく安全です。
除菌、脱臭ができ、全く無害なものしか残らない物質はオゾンだけです。
Q.3オゾンは見えますか?
オゾンは無色の気体です。肉眼で見ることは出来ません。しかし、オゾンには独特の臭いがあります。身近な例では、コピーをしたときに、コピー機内部から発生する生臭い臭いがオゾンです。ですので、オゾンがあるかどうかは臭いによって感じることが出来ます。
Q.4オゾンはインフルエンザ予防に効果がありますか?
オゾンは細菌だけでなく、ウイルスも不活化させる効果がありますが、インフルエンザのような感染症に対してどの程度予防効果があるかは不明です。ただし、オゾン機器が設置されている施設で感染症が拡大しなかったという事例は多数報告されていますので、何らかの効果があることは間違いないようです。
Q.5オゾンは危険ではありませんか?
利用する場所や目的に応じて適切にオゾン濃度を設定すれば、危険性がありません。また、残留性が強い塩素など薬剤と比べて、全く残留性がないということはオゾンの安全面においての最大の特徴です。
Q.6調理器具・食器はオゾンに触れても大丈夫ですか?
オゾンは反応後酸素に戻り、残留性がないため、問題がありません。
Q.7小さな子供がいる部屋でもオゾンを使用できますか?
室内のオゾン濃度が0.03ppm程度になるよう設計されています。この0.03ppmというオゾン濃度は屋外で自然界に存在する濃度と同じレベルですので、屋外に連れ出せる歳であれば、お子さんの部屋でオゾンを使用しても問題はありません。
Q.8ペットが居る部屋でも使えますか?
室内のオゾン濃度が0.03ppm程度になるよう設計されています。この0.03ppmというオゾン濃度は屋外で自然界に存在する濃度と同じレベルですので、ペットが居る部屋でオゾンを使用しても問題はありません。ペットなど小動物がいる環境で使用する場合は獣医師に相談する。
Q.9オゾンに耐性のある材料は何ですか?
アルミやステンレス(特にSUS304、SUS316)は一般的にオゾン耐性があります。ゴム製品では、フッ素(FPM)は高濃度のオゾンにも耐性があり、アクリル(ACM、ANM)、エチレンプロピレン(EPD、EPDM)、ブチル(HR)もある程度オゾン耐性があります。
Q.10オゾンはゴムを腐食させますか?
ゴムの種類によってオゾンガスに触れるとヒビや亀裂が入るものがあります。
○オゾンに耐性が無いもの:天然ゴム、ニトリルゴム
Q.11オゾンとマイナスイオンではどちらが効果がありますか?
また、マイナスイオンとはどう違うのですか?
マイナスイオンもオゾンも高電圧の放電によって発生させるため、メカニズムはとても良く似ています。しかし、マイナスイオンは学術的にはっきりしておらず、マイナスイオン発生時には必ずオゾンもできるため、そのオゾンが効果を発揮しているとも言われています。また、マイナスイオン発生器で作られるオゾンは不安定で、環境によって発生量が激減することもあり、オゾン効果が安定しません。
Q.12脱臭効果はありますか?
オゾンは殆どのニオイを分解し脱臭することができます。例えば、ホテルや自動車内のタバコのニオイ、病院、老人ホームの病室、居室で発生しやすいニオイ、食品工場や飲食店のニオイなどの脱臭に利用されています。また、グリーストラップ改善システムならグリーストラップ内の臭気も分解できます。
Q.13オゾンで脱臭できない臭いはありますか?
シンナー、トルエンのような、化学的に合成され結合の安定した物質に対しては、オゾンによる分解作用が働きにくいため、脱臭効果は期待できません。
Q.14エアコンのいやな臭いも脱臭できますか?
オゾン脱臭の際、同時にエアコンを運転させればエアコン内部のカビ臭などのいやな臭いも脱臭可能です。
Q.15染みついた臭いにも効果はありますか?
染みついた臭いに対しても効果は期待できます。ただし、オゾンは浸透性がないため、間隔を空けて何度か繰り返し脱臭する必要があります。
Q.16ペットのニオイは脱臭できますか?
可能です。多頭飼いされているお家でも多数ご利用頂いています。「空気清浄機では取れないニオイも脱臭できる」との評価を頂いています。
Q.17オゾンの脱臭効果は一時的なものですか?
常時オゾンを発生させる使用方法の場合、脱臭効果は持続します。
Q.18芳香剤や脱臭剤との違いは何ですか?
芳香剤や脱臭剤は、他の臭いでごまかしているだけで、元の臭い自体がなくなるわけではありません。また、定期的に補充や交換の必要があります。オゾンによる脱臭は臭い自体を分解し脱臭するため、根本的な脱臭効果を発揮します。
Q.19本体の設置位置はどこが良いのですか?
部屋の隅々までオゾンを行き渡らせるため、エアコンの近くや空気の流れを遮るものが少ない高さをおすすめしています。
※子供の手の届くところには設置しないようにしてください。
Q.20どれくらい(何時間)運転させれば効果がありますか?
有人条件での使用の場合は24時間運転し、徐々に脱臭を行います。環境によって異なりますが、おおよそ1日くらいで効果が感じられます。
また、対象となるバクテリアにより作用時間が変わりますが、大腸菌、ブドウ球菌、ノロウイルスなど一般的に聞くバクテリア、ウィルスはCT値100程度を目安にしていただいております。適用面積で使用した場合、0.1ppmが理論値となるので、計算上は1000分(約17時間)程度の運転が必要です。部屋の換気回数などによりこの時間は変わるのであくまで計算上の目安となります。
Q.21オゾンは空気より重いので時間が経つと下にたまるのですか?
確かにオゾンは空気より重い物質ですが、濃度が薄いため室内の対流で拡散し、下に溜まることはありません。
Q.22オゾンに殺虫効果はありますか?
オゾンが虫の餌や仲間のニオイを脱臭することで、ゴキブリなどの虫が寄り付か無くなる忌避効果はありますが、殺虫効果まではありません。
Q.23オゾン発生器は温湿度の影響を受けると聞きましたが?
空気中の酸素を原料にオゾンを生成する場合、温湿度の影響を受けオゾン生成効率が変化します。温度や湿度が高いと生成効率が下がり、温湿度が低いほど生成効率は高くなります。そのため、高温多湿な夏場になるとオゾン発生器の能力が低下する恐れがあります。弊社は独自に、温湿度の影響を受けにくいオゾン発生体を採用していますので、夏場でも安定して除菌や脱臭の効果を得ることができます。
Q.24オゾン濃度を計算で求める式を教えてください。
使用するオゾン発生器のオゾン発生量:X mg/h
使用する場所の容積:Y m3(立米)
とすると1時間後のオゾン濃度は、
X ÷ Y ÷ 2.14 = オゾン濃度 ppm (A式)
となります。
また、オゾンは時間と共に自己分解するため、オゾンを発生させ続けてもオゾン濃度は平衡状態となり、ある一定値以上にはなりません。
使用する場所の悪臭の強さ、温度、換気回数で変わりますが、上記A式で求めた値の×0.5~1.0程度が平均的な濃度になります。
Q.25オゾンとは何ですか?どういった効果がありますか?
オゾンは、酸素原子3つからなり、化学式ではO3という物質です。自然界にも存在しており、強力な酸化作用がある事で知られていて、古くから上下水道などの水処理で使われています。主な効果は、その強力な酸化力による除菌と脱臭となります。
Q.26感染症対策で次亜を見かけるケースは多いですが、
オゾンにするメリットはありますか?
次亜塩素酸ソーダは、従来より食品業界をはじめ多くの業界で一般的に使用されている薬剤のため身近に感じられると思います。家庭などのハイターもその一つです。次亜もオゾンも一長一短はありますが、オゾンの特徴は次亜と違い残留しない点で、大きなメリットとなります。
また、一般空気を原料に生成できるため、装置があればどこでも容易に使用できる点もオゾンのメリットです。
Q.27オゾンの発生方式は何ですか?
放電方式です。オゾンの発生方式には、紫外線方式(太陽光の紫外線でオゾン層が出来る仕組)、放電方式(雷の放電の方式)があります。弊社オゾナイザの放電方式は、誘電体バリア放電と呼び高電圧をかけ連続的に放電させる放電方法となります。一般的に放電は、湿度の低い乾燥状態では比較的放電しやすく、湿度の高い環境では放電しにくい特性を持っています。本製品のオゾナイザは湿度の高い環境でも安定してオゾンを生成できるのが特徴です。
Q.28オゾンで椅子や机の除菌もすることができますか?
オゾンは気体のため、空気が触れる部分に関しては除菌効果が期待されます。ただ、浸透性はないため、汚れ・繊維の中などは難しいです。効果的な方法は、まず清掃により、汚れなどをしっかり落とし接触面を綺麗にし、オゾンをかけることでより効果が高くなります。
Q.29オゾンは人体に有害なものですか?
オゾンに限らず、どの物質にも許容濃度が存在します。オゾンを人のいる環境で使用する場合は、0.1ppm以下が許容濃度とされています。ちなみに、酸素でも高濃度は危険なので用途・目的に応じた使用方法を守れば、酸素と同じように人体に影響なくお使い頂けるかと思います。
Q.30夜間つけたままにしていなかったら効果は薄れますか?
オゾンの効果は、濃度と接触時間になりますので、運転し続けた方が効果は高いです。
Q.31何年ぐらい使用できますか?法定耐用年数は何年ですか?
業務用途での使用を想定しておりますので、5年を設計時の基準としており、法定耐用年数も5年となります。実績値としては、使用環境によりますが5年以上を十分ご使用頂いております。電気製品となりますので、高温、高湿環境でご使用された場合は必然と故障率は高くなる傾向にあります。
Q.32他社の同レベル品と比べて値段が高いですが、
他社製品との違いは何ですか?
オゾンの安定性となります。一般空気を原料にオゾンを生成する商品は、湿度により大きく出力(オゾンの出る量)が変わります。静電気と同じでオゾンは放電により生成しますので、乾燥時は多く出て、湿度の高い環境ではほとんど発生できないのが低価格帯の商品となります。
本製品は、乾燥時でも湿度の高い環境でも、オゾン発生量にバラツキが少ない為、適用面積でお使いいただければ安全に安定した効果を発揮することが出来ます。
Q.33どのくらい人から離したらいいですか?
至近距離で直接オゾンが顔に当たると喉が痛くなったりするので、頭の位置より高い位置の壁掛けが理想的です。オゾンの吹き出し口に近づかず、最低でも人と1m以上離して使用してください。
Q.34次亜塩素酸で清拭した場所でオゾンを使用してもいいですか?
ご使用していただいても構いません。清拭できる箇所に関しては、効果のある濃度の薬剤により清拭し、それ以外の全体のカバーとしてオゾンによるガス消毒を組み合わせればより効果的になります。感染対策は、どの方法にするかではなくどの方法を組み合わせるかがポイントとなります。
Q.35どのくらいの高さに設置すれば効果的に使えますか?
拡散を考えた場合、吹き出し口前方へ遮蔽するものがない高さ、位置を推奨しております。
また、オゾン吹き出し口周辺はオゾン濃度が高めとなりますので、人の顔の高さ以上に設置して頂き、オゾン濃度が気になるようであればレベル調整をお願いします。
Q.36人がいるところで使っても大丈夫ですか?
本製品の適用面積は0.1ppm未満をもとに設計されているため、広さ毎にレベル調整して頂ければ基準以上にオゾン濃度が上がらないようになっております。
さらに、人感センサーを搭載しており、人が近く(5m以内)にいる場合は自動でオゾンのパワーを半分に制御しますのでご安心ください。
ただ、0.1ppm未満でもオゾンは特有の臭いがありますので、オゾンの臭いが気になるようであればレベルを下げるか、一旦運転を止めるなどでご対応ください。
Q.37人感センサーで発生量が半分になると、
その分効果がなくなるということですか?
人感センサーの目的は安全機能となっております。通常の適用面積でのオゾン濃度設計が、0.1ppm、人感センサーが検知した場合はその半分の、0.05ppmを理論値とした適用面積となっております。
オゾンは、0.05ppmでも除菌効果があるエビデンスデータは確認しておりますので、0.1ppm以下であっても除菌の効果はあります。
Q.38クリーニングモードはどういった役割を持っているのですか?
クリーニングモードは、ファンを停止させ、オゾン発生体が連続通電の状態になります。それにより、オゾン発生素子の表面温度を一時的に上昇させ、表面に付着した付着物を蒸発分解させるモードとなっております。なお、お手入れに関しては月に1回程度はお願いします。
Q.39製品のレベル毎の消費電力は?
Level5…6W、Level4…5W、Level3…4W、Level2…3W、Level1…2W
消費電力は、製品によりばらつきがあるため平均値となります。
Q.40対応面積はどのくらいですか?
1台で最大60畳(100㎡)までの広さに対応しています。
60畳より小さなお部屋でも、5段階のレベル設定を低くすることで効果的にご使用いただけます。60畳より大きなお部屋では、広さに応じた台数を設置するようになります。
Q.41メンテナンスの時期をランプなどで知らせる機能はありますか?
電源を入れてから約1か月(720時間)を過ぎるとメンテナンスランプが点灯しお手入れ時期を表示します。月に1回を目安にお手入れをお願いいたします。
Q.42お手入れは何をすればいいですか?
月1回のお手入れは、お客様で簡単にできるように設計されています。付属のメンテナンスブラシでオゾン発生体の掃除、掃除機や湿らせた布でフィルターのホコリの掃除をすると、長くきれいにご使用いただけます。お手入れの方法は、取扱説明書に記載しております。