インテリア視点でを考える

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リビング、寝室、ダイニング…インテリアのプロは LOOCをどう使う?

家具冷蔵庫LOOCはお部屋のどんな場所にも馴染む冷蔵庫。ですが、単なる冷蔵庫として使ってしまっては、その魅力を十分に活かしきれません。
インテリアスタイリストの窪川勝哉さんに、LOOCを家具としても活用する方法を聞きました。

インテリアスタイリストの窪川勝哉さん
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アートや観葉植物を置いてサイドボードのように

観葉植物やアートを置いてサイドボードのように

「まずはLOOCの置き場所として候補に挙がるだろうリビングです。リビングには観葉植物やアートなどを飾っている人も多いと思うので、LOOCをサイドボードの代わりとして使ってみるとよいでしょう。天板をステージに見立てて、お気に入りの写真などを飾るのもありですね。LOOCの上の空間が空いて気になる場合は、植物やモビールなどを天井から吊るすことで全体のバランスもよくなりますよ」

観葉植物やアートを置いてサイドボードのように:クローズアップ
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寝室では、脚を替えてベッドサイドテーブルに

寝室ではベッドサイドテーブルとして

「寝室に冷蔵庫を置くのは僕の長年の夢。LOOCは奥行きが450mmなので、ベッドの近くに置いてもすっきりと馴染みました。特徴のひとつである脚はロータイプに付け替えて、ベッドから手を伸ばしやすい高さ(820mm)に。これによって、使い勝手がさらにアップしました。目覚まし時計やポータブルライト、夜の水分補給をしやすくするためにカラフェやグラスも常備しておきたいですね」

寝室ではベッドサイドテーブルとして:クローズアップ
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高さを活かしてドレッサーとして使う

高さを活かしてドレッサーとして

「LOOCはハイタイプの脚を付けた状態だと高さが913mmあります。ですので、スツールに座ればドレッサーとしても使えるのでは……と思ったら大正解。天板にアクセサリーやコスメ、鏡を置けば、LOOCが女性のための特等席になります。LOOCは縦長のデザインなので、垂直方向に伸びるものを置いてあげると、空間のバランスがよくなります。壁に大きな鏡を吊るしてもいいかもしれません」

高さを活かしてドレッサーとして:クローズアップ
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コーヒーやお酒が揃うドリンクカウンターとして

コーヒーやお酒が揃うドリンクカウンターとして

「ダイニングテーブルの近くもLOOCを置きたくなる場所のひとつ。僕の場合は、コーヒーからお酒まで、飲料関係のグッズをすべてまとめてみました。冷蔵庫にはキンキンに冷えたドリンクが入っていて、サーブする道具は天板に揃っています。まさに大人のためのドリンクカウンター。オープナーや電気ケトルなど、天板にはライフスタイルや好みにあわせた物を置いてみてください」

コーヒーやお酒が揃うドリンクカウンターとして:クローズアップ
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自宅以外でも大活躍LOOCをオフィスとガレージに置いてみた

家具冷蔵庫「LOOC」の置き場所は自宅だけではありません。
オフィスとガレージ、発売前に試していただいた2つのモニター事例をご紹介しましょう。

オフィスとガレージでの使用事例をご紹介
Space01Office

オフィスの冷蔵庫といえば、社員の私物や会社の備品を管理することがほとんど。株式会社SEVENRICH Accounting(東京都渋谷区)も同様で、フリースペースに大型の冷蔵庫が一台ありますが、前述の用途がメインだったそうです。

使用事例1 オフィス

今回、「LOOC」はフリースペースの一角に配置。洗練されたオフィスインテリアとの相性も良く、長い作業テーブルの先端部分にぴったりと収まりました。

使用事例1 オフィス:クローズアップ1

「パッと見が冷蔵庫に見えないので、ここからドリンクを出すと驚かれます」「会議室や執務スペースに一台ずつ欲しいですね」「サイズが小さいので、意外とどこにでも置ける」と社員の方々からの評判も上々。

企業はもちろん、個人事務所や自宅の書斎まで、LOOCは仕事の相棒としても活躍してくれます。

使用事例1 オフィス:クローズアップ2
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旧車、自転車、アウトドアギア──大人の遊び道具が詰まったガレージでくつろいでいるのは、自転車とカフェのお店「CRUISE BICYCLE+CAFE(東京都文京区)」を経営している友村武志さん。仕事柄、キャンプやアウトドアイベントに行く機会が多く、ガレージではもっぱら荷物の積み下ろしをしていることが多いそう。

使用事例2 ガレージ

「冷蔵庫が2階にあるので、ずっとガレージに欲しかったんです。冷蔵室にはビールやドリンクを、冷凍室にはキャンプで使う保冷剤を入れて活用しています。これからの時期、ガレージはすごく暑くなるので、キンキンのドリンクで水分補給できるのはありがたいですね」

使用事例2 ガレージ:クローズアップ1

玄関の入口横にレイアウトされた「LOOC」は、まるでシューズボックスのように自然に馴染んでいました。

使用事例2 ガレージ:クローズアップ2

車のキーやスマホなど、身の回りの物をちょっと置くのに重宝しているという天板。ヴィンテージのランタンが効いています。

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インテリアスタイリスト × LOOCデザイナーインテリアに馴染む冷蔵庫とは?

家具のように美しくデザインされた冷蔵庫は、室内にどのような雰囲気をもたらすのでしょうか。
インテリアスタイリストの窪川勝哉さんと、LOOCデザイナーの渡邊悠太(ハイアールアジアR&D)さんが冷蔵庫と家具が融合することで生まれる生活空間の可能性について語ります。

【対談】インテリアスタイリスト窪川勝哉さんとLOOCデザイナー渡邊悠太:イメージ1

プロフィール:LOOCデザイナー渡邊悠太さんハイアールアジアR&D株式会社 プロダクトデザイナー 渡邊悠太さんAQUAとそのグループ会社であるハイアールアジアの製品研究・開発を行う、イノベーションデザインセンターに所属。「LOOC」のデザイナー兼発案者。一人暮らしの際、毎日使う冷蔵庫に対する不満から着想を得て、この製品を企画。同様の悩みを抱える人々のニーズに応えるため、利便性と空間効率を両立させるデザインを追求した。

LOOCは家電を超えたファニチャー的存在

今回の新製品「LOOC」の第一印象はいかがですか。

ロゴの配置やハンドルのデザインなど、細部に至るまで家具のような洗練されたつくりですね。単なる家電を超えた、ファニチャー的な印象をうけました。

空間への調和を大切にしたので、そう言っていただけるとうれしいです。水平と垂直を基調としたデザインで、ノイズを抑えた統一感のある形状を目指しました。特にハンドルのデザインにはこだわったので、その選択が正しかったと感じています。

取材でお邪魔している窪川さんのアトリエは、モダニズム建築の巨匠・前川國男氏が手がけた住宅です。歴史あるこの空間とLOOCのデザインがどのように調和しているか、教えてください。

この建物は1957年に建てられていますが、家具や照明は1960年までに世の中に出たものを集めています。僕は家というハードウェアとインテリアというソフトウェアの時代を一致させることが好き。とはいえ、現代の生活には家電が欠かせません。そのため、時代の雰囲気を損なわないようなものを選ぶようにしています。家電のデザインの歴史を振り返ると、以前は「デザイン家電」と呼ばれて、デザインが強調される時代がありました。しかし、いろいろな家電が空間に置かれていくことを考えると、個々の家電はやはり空間に溶け込むことが大切で、あまり主張すべきでないと思っています。その点、LOOCはインテリアに溶け込むサイドボード的な立ち位置として調和してくれますね。

白物家電は家の中に置いて毎日使う物なので、日常生活に溶け込んでいくというのは重視したところです。窪川さんに感じていただいたことは、狙いでもありましたので、とてもうれしく思いますね。

空間に溶け込ませるためにデザインで注力したポイント

【対談】インテリアスタイリスト窪川勝哉さんとLOOCデザイナー渡邊悠太:イメージ2

具体的にどのようなこだわりを持ってデザインしましたか。

まず、生活動線の邪魔にならず、圧迫感がないデザインを目指しました。キャビネットなどの家具の寸法・奥行きを意識し、高さを抑えています。冷蔵庫として使い勝手が良い範囲で最もスリムな寸法を検討し、奥行きは450mm、ハイタイプの脚を付けた時の高さを913mmにしています。

高さ913mmは家具のサイドボードでよくあるサイズ感。なので、物を載せるのに適した高さですね。家具って、床から約900mmくらいで終ってしまうことが多く、その上の空間は空いてしまうんです。そんな時は、LOOCの天板部分を活用すればアートを飾ったりできるので、余白部分を演出する楽しさもありますね。

【対談】インテリアスタイリスト窪川勝哉さんとLOOCデザイナー渡邊悠太:イメージ3

あとは家具調の脚ですね。床の見える面積が増えることで広さを感じられるので、その効果が得られる高さを模索しつつ、ロボット掃除機の使用も可能にしました。脚の形も最初は円柱などいろいろ検討したのですが、主張しないようこのスクエアの形になりました。

ベッドサイドで使う場合は、脚を付け替えたロースタイルもありだと思いますが、ハイタイプのほうが軽やかな感じがしますね。

一般的に小型冷蔵庫の天板は電子レンジなどを置くために凹みがあることが多いのですが、ここに物を置くことを想定して、フラットにデザインしています。熱に強い金属や、木材など様々な材質も検討したのですが、従来の冷蔵庫と同じ使い方ができることがユーザーの自由度を高めると考え、最終的には電子レンジが置けるように、耐熱性がある樹脂に決定しました。

シンプルに作るのは難しいですよね。冷蔵庫ってヒンジやパッキンが見えてしまいますが、LOOCの場合は細部まで見えないよう作り込んでいますよね。そういう配慮が冷蔵庫というよりもファニチャー的に見えます。そしてこのフラットな天板を見ると、「好きにディスプレイしてください」という想いが伝わってきます。

インテリアのトレンドに沿った2つのウッドカラー

【対談】インテリアスタイリスト窪川勝哉さんとLOOCデザイナー渡邊悠太:イメージ4

LOOCのカラーはウッド系を2色採用しています。インテリアのプロから見て、このラインナップはいかがですか。

家具や建具のトレンドを見ていると、グレー系の彩度が低いカラーが人気ですね。最近の住宅はモルタルなど、ニュートラルカラーも多く使われているので、LOOCもその辺りを意識されて色を絞り込んだのだろうなと思いました。

実はこの2色に絞るまで、白、黒、布を使った物など、いろいろ検討しました。でも、ユーザー調査をしたところ断トツでウッド系が人気だったんです。通常の冷蔵庫だとウッド系が一番人気になることはありません。LOOCはキッチンではなくリビングなどに置くことを想定されて、家具と調和しやすいウッド系が人気になったのだと思います。社内からは、「シルバーはなくていいのか」と言われて検討もしたのですが、LOOCの世界観とは違うかなと思い、ウッド系の2色のみに絞りました。

【対談】インテリアスタイリスト窪川勝哉さんとLOOCデザイナー渡邊悠太:イメージ5

確かに、シルバーがバリエーションにあったらコンセプトがぶれますね。「これは何? 冷蔵庫なの?」と思わせるにはウッド系で絞ったのは正解だと思います。

異例のコンセプトなので、かなりチャレンジングではありました(笑)。

僕の場合、昔から寝室に冷蔵庫が欲しかったのですが、なかなか良いのがありませんでした。そこにLOOCが登場したので、やっと寝室に置きたくなる冷蔵庫が登場した! というのが素直な気持ちです。

白物家電って存在感が出るものが当たり前だったんですが、使ってくれる方のライフスタイルに寄り添ったり、家での過ごし方や仕事の時間もちょっと楽しい気持ちになってくれたらうれしいですね。

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