衣替えをしたときや久しぶりに着ようと思った服をタンスや押し入れから取り出したとき、カビが生えていた経験はありませんか?
お気に入りの服にカビが生えているとショックですよね。
今回は、カビが生えてしまった衣類の洗濯方法をくわしく解説します。カビの原因を知り、再発防止にも努めましょう。
<目次>
衣類に生えるカビは、白カビと黒カビの2種類があります。
白カビと黒カビは対処方法が異なるため、それぞれの落とし方を見ていきましょう。
白カビは表面に発生していることが多く、繊維の奥まで入り込んでいないため、屋外で衣類をはたくだけで落とすことが可能です。
ただし、そのままにすると、またカビが生えてしまいます。
洗濯表示を確認し、可能であれば50℃以上の温度で30分以上乾燥機にかけると、カビを死滅させることができます。
黒カビは、繊維の奥まで入り込んでしまっている状態です。
塩素系漂白剤を使用すれば、黒い色素を落とすことは可能ですが、白い衣類にしか使えません。
生地も傷めてしまうため、自宅での対処は困難です。
黒カビが生えてしまったときは、クリーニング店に依頼しましょう。ただし、クリーニング店でもカビの状態によっては落とせないこともあります。
革製品にカビが生えてしまった場合は、重曹で拭き取る方法があります。
重曹に少量の水を加えてペースト状にし、濡らしたタオルに取り、カビの部分に塗布します。
革を傷つける恐れがあるため、強くこすらずに、優しく拭き取ってください。
カビが取れたら、乾いたタオルで乾拭きし、風通しのよい場所に干して、しっかりと乾燥させます。
カビが繁殖する条件は3つ。「温度」「湿度」「栄養」の条件がそろうと、カビが繁殖します。
カビは温かい温度で発生しやすく、とくに25℃〜30℃は最適な温度といわれています。
風通しの悪い場所でも繁殖しやすいため、衣類をぎゅうぎゅうに詰めるのはNG。換気を定期的に行う必要があります。
カビは湿度が70%以上のジメジメとした場所に生えやすい傾向があります。
梅雨の時期や部屋干しする場合は気をつけなくてはなりません。
カビは、ホコリや皮脂などを栄養として増殖します。
服が収納してあるクローゼットやタンスは、カビが生える条件がそろいやすい環境です。
これら3つの条件の対策をすると、カビの発生を予防できます。衣類にカビを生えさせないための対策を次項で紹介します。
カビの落とし方を知っているからといって、カビが繁殖しやすい環境を放置するのは衛生的によくありません。まずは、カビを発生させないことが大切です。
日頃から少し心がけるだけで行えるカビ対策を紹介します。
衣類はしっかりと乾燥させてから、クローゼットやタンス、押し入れに収納しましょう。
生乾きのまま収納すると、カビが繁殖しやすくなります。
クローゼットなどに衣類を詰め込みすぎると、空気の循環が悪くなります。
余裕のある収納を心がけ、定期的に換気をしてください。
湿度が高くなりやすい場合は、除湿剤を置くのも効果的です。
衣類の保管場所は、こまめに掃除をしましょう。
カビの栄養になるホコリや皮脂などをしっかりと取り除き、清潔な状態を保てばカビの繁殖を防げます。
カビ対策には、洗濯槽の掃除も欠かせません。
洗濯槽にカビが発生していると、服についてしまう恐れがあります。
1〜2ヶ月に1回を目途に、洗濯槽の掃除を行いましょう。
洗濯槽の掃除方法については、下記の記事をチェックしてみてください。
意外とかんたん!洗濯機の掃除方法を解説
クリーニングから戻ってくる衣類には、傷やホコリを防ぐためにビニールがかかっていますが、つけっぱなしにするのはNG。
ビニールは通気性がよくないため湿気が溜まりやすく、カビが生える可能性が高まります。
すぐにビニールを外して、風通しの良い日陰で半日ほど軽く風を通してから、収納しましょう。
カバーをかけた衣類は、不織布のカバーがおすすめです。
服にカビが生えてしまったときは、カビの種類によって対処方法が異なります。
白カビの場合は自宅でも落とせることが多いですが、頑固な黒カビはクリーニング店などプロに相談するといいでしょう。
カビは生えないように対策をすることが重要です。
温度と湿度、そして栄養となるホコリなどのエサを増やさないように、日頃から換気や掃除などを心がけましょう。洗濯槽の定期的な掃除も大切です。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。