洗濯物から嫌なニオイがしたとき、洗濯槽からも同じく不快なニオイがしたことはありませんか?
洗濯のたびに水と洗剤を使用しているため、きれいなイメージがある洗濯機ですが、定期的に掃除をしないとカビなどが繁殖し、洗濯物にニオイや汚れが付着してしまいます。
今回は、洗濯機の掃除の仕方やきれいな状態を保つためのコツなどをくわしく解説します。
<目次>
洗濯槽の掃除を行う前に、まずは洗剤投入ケースや糸くずフィルター、乾燥フィルター・排水フィルターなどの取り外せるパーツを外します。
パーツの外し方は、取扱説明書をよく確認してください。無理矢理外そうとすると、故障の原因になります。
パーツをぬるま湯につけながら、歯ブラシでこすりきれいにします。基本的に洗剤を使わなくても、ぬるま湯できれいに汚れが落ちます。
洗濯槽クリーナーは塩素系と酸素系の2種類があります。
使用できる洗濯槽クリーナーは、メーカーや機種によって異なるため、必ず取扱説明書を確認しましょう。
また、塩素系クリーナーと酸性タイプの製品は、絶対に同時に使わないでください。混ざると有毒なガスが発生します。パッケージにも「混ぜるな危険」と記載されています。
洗濯槽クリーナーの使い方についてはこちらの記事でも解説しているので参考にしてみてください。
塩素系のクリーナーは強い殺菌効果があります。また、比較的手間がかからず、短時間で掃除できるのもうれしいポイント。
塩素系クリーナーを入れ、洗濯槽の洗浄コース(ない場合は標準コース)で洗濯機を回します。終了したらふたを開けて洗濯槽を乾燥させれば終了です。
カビが気になるときや忙しい方にぴったりの掃除方法です。
酸素系のクリーナーは、発泡力があり泡で汚れを落とします。塩素系よりも殺菌効果は劣りますが、独特の鼻につんとくるニオイが少なく、衣類へのダメージも軽減できます。
ただし、酸素系は多量の泡が発生して故障の原因になるため、使用できない場合があります。
酸素系クリーナーを入れて洗いで5分ほど回したら、2~3時間放置します。その後、浮いてきたゴミをネットなどで取り除き、通常運転をして排水します。
定期的な掃除をしていなかった場合、1回で汚れが落としきらないこともあります。何度か洗剤を入れてゴミを浮かせて取る作業を繰り返しましょう。
最後にふたや洗濯槽のふち、パッキンの裏側などもしっかりとタオルで拭き取ります。
洗剤や柔軟剤などがこびりついている部分は、50℃くらいのお湯を使うと落としやすいです。ぬるいと汚れが落ちませんが、熱湯は洗濯機を傷めるため気をつけてください。
洗濯機の掃除は忙しいと忘れてしまいますが、大切な衣類をしっかりと洗うために欠かせません。
洗濯機の掃除はどのくらいの頻度で行えばいいのか、またきれいな状態を保つにはどのような工夫をすればいいのか確認しておきましょう。
洗濯機の掃除は、月に1回がベスト。使用頻度が低い場合でも、2ヶ月に1回は行いましょう。定期的に掃除をすると、洗濯機も長持ちします。
糸くずフィルターはゴミがたまりやすいため、洗濯をするたびにお手入れをする習慣をつけるといいでしょう。
洗濯機のふたは、使用しているときだけ閉めるようにしてください。洗濯後、すぐにふたを閉めてしまうと、湿気がこもりカビが繁殖してしまいます。
ただし、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、洗濯機の中に入ってしまわないよう注意してください。
洗濯槽を洗濯かごとして使用するのはNGです。汚れた衣類などを洗濯機内に長時間放置すると、汗や皮脂などを餌として、雑菌やカビなどが繁殖します。
洗濯物は洗濯する直前に洗濯機へ入れましょう。
また、洗濯後も湿気がこもらないよう、洗濯物はすぐに取り出してください。放置していると雑菌やカビが繁殖するだけではなく、衣類にシワがついてしまう恐れもあります。
洗剤や柔軟剤をたくさん入れたからといって、洗浄力や香りの効果がアップするわけではありません。
適量以上入れると溶け残りが起こり、洗濯槽にも付着してしまいます。
洗剤や柔軟剤はパッケージに記載の量を守るようにしましょう。
洗濯機は意外と汚れています。目に見えない汚れも付着しているため、定期的に掃除を行いましょう。
洗濯機を掃除しないと、せっかく洗った洗濯物から嫌なニオイがするなどのトラブルが起こります。
糸くずフィルターなど外せるパーツはぬるま湯と歯ブラシで汚れが簡単に落とせます。
日頃からきれいな状態を保つには、洗濯機を乾燥させることが大切です。
使用しているとき以外はふたを開ける、洗濯物を洗濯機内に放置しないなど、少しの心がけできれいな状態を保てるため、今日から実践してみましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。