さまざまな主食に合うカレーは、年齢を問わず大人気です。
調理も比較的簡単ですが、厄介なのは服につけてしまったときのシミ。
調理中や食事の際にどんなに気をつけていても、服にはねてしまうことは珍しくありません。
普通に洗濯しただけでは落ちなかった経験がある方もいるのではないでしょうか。
今回は、カレーを服につけてしまったときに役立つ食器用洗剤と酸素系漂白剤を使ったシミ抜き方法をくわしく解説します。
また、外出先ですぐにシミ抜きができないときの対処方法も紹介します。
<目次>
カレーのシミ抜きを行う手順を、つけてすぐ対処するときと時間が経過してしまったケースに分けてくわしく解説します。
カレーのシミ抜きをする前に、シミができてしまった衣類の洗濯方法を確認することが大切です。
洗濯表示を必ず確認しましょう。
洗濯表示の見方は、桶に水が入っている図柄は、水洗いができる素材です。数字は液温を表しています。
桶に水と手が描かれているものは、手洗いが可能。桶に「×」がついているものは水洗い不可のため、家庭での洗濯は禁止です。
水洗いできない衣類は自宅でのシミ抜きはできないため、クリーニング店などに相談しましょう。
その他、洗濯表示には漂白剤の使用や乾燥方法などについても書かれているため、よくチェックしてください。
新しい洗濯表示の意味とは?記号の見方やポイントを解説
STEP1.ティッシュでカレーをできるだけ取り除く
ティッシュを使い、具材などの固形物はつまみ取るように、水分は挟むようにして取り除きます。
こするとシミが広がってしまうため、慎重に取り除いてください。
STEP2.シミ部分に食器用洗剤をかけ、生地を傷めないよう優しくもみ洗いする
STEP3.洗剤を2〜3分ほど置いてなじませる
STEP4.40℃程度のぬるま湯で洗い流す
STEP5.洗濯機でいつも通り洗う
食器用洗剤を使用しても取れなかったカレーのシミは、酸素系漂白剤につけ置きしてみましょう。
STEP1.桶や洗面器などの容器に40〜60℃のお湯と酸素系漂白剤を入れて溶かす
STEP2.シミの付いた衣類を入れて1時間ほどつけ置きする
STEP3.洗濯機でいつも通り洗う
外出先でつけてしまったときは、そのまま放置すると頑固なシミになるため、早めの対処が肝心です。応急処置をしておくとシミの広がりや沈着を防げます。
乾いた紙ナプキンで固形物などを取り除き、両面から衣類を挟み優しく押さえて水分や油分を取り除きましょう。
このとき、こするとシミが広がってしまうため注意してください。また、おしぼりなど濡れた布を使用すると、シミが広がり色素が繊維に深く入り込んでしまう恐れがあるのでNGです。
カレーのシミは時間が経てば経つほど落ちにくくなるため、自宅に戻ったらすぐに洗濯をしてください。
カレーのシミが落としにくい理由は、主に2つあります。
1つは、カレーの成分は水に溶けやすい水溶性と、油に溶けやすい油溶性(脂溶性)の両方が含まれる混合性の汚れだからです。
普通に水で洗濯をしただけでは、油溶性の汚れが落とせません。
もう1つは、カレーに欠かせないスパイスであるターメリックに含まれる「クルクミン」が影響しています。
クルクミンの黄色い色素は、染料に使用されるほど色がつきやすいため、落ちにくいシミとなってしまいます。
カレーのシミは、水溶性と油溶性の成分を持つ混合性の汚れに加え、ターメリックに含まれるクルクミンの強い色素を持つため、普通に洗濯をしただけでは落としにくい汚れです。
いつもの洗濯をする前に、食器用洗剤を使用し、シミ抜きを行いましょう。
食器用洗剤を使用しても残ってしまう場合は、酸素系漂白剤でつけ置きをしてください。
外出先でつけてしまったときは、放置せずに応急処置をしておくのがポイントです。
洗濯表示を確認し、水洗いのできない衣類の場合はクリーニング店に相談しましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。