ペーパーレス化が進んでいるとはいえ、ビジネスシーンでは印鑑を押すシーンはまだまだ多く、衣類にうっかり朱肉を付けてしまい、落ちずに困った経験はありませんか?
朱肉は特殊なインクのため、落としにくいシミの一つです。普通に洗濯しただけではきれいに落ちません。
今回は、朱肉が衣類についてしまったときの対処方法をくわしく解説します。自宅にある身近なアイテムで落とす方法を紹介するので、参考にしてください。
<目次>
朱肉がついてしまった衣類のシミを落とす前に、水洗いできる衣類であることを確認しなくてはなりません。
確認方法を見ていきましょう。
朱肉をつけてしまった衣類を洗濯する際は、必ず洗濯表示を確認してください。
洗濯表示の見方は、桶に水が入っている図柄は、水洗いができる素材です。数字は液温を表しています。
桶に水と手が描かれているものは、手洗いが可能。桶に「×」がついているものは水洗い不可のため、家庭での洗濯は禁止です。
水洗いができないときは、クリーニングに出しましょう。
その他、洗濯表示には漂白剤の使用や乾燥方法などについても書かれているため、くわしい洗濯表示を知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
新しい洗濯表示の意味とは?記号の見方やポイントを解説
水洗いが可能でも、シミ抜きができるとは限りません。
デリケートな生地は風合いが変わってしまう恐れがあるため、シミ抜きができる素材かも確認してください。
シミ抜きOK | シミ抜きNG |
---|---|
ポリエステル コットン ナイロン |
レーヨン ウール カシミヤ 麻 シルク |
色物や柄物などシミ抜きを行うのが心配な衣類は、裏地など目立たない部分で試してから行うといいでしょう。
今回の場合は、シミ抜きに使用する洗濯用固形石けんやクレンジングオイルをつけて、ティッシュや白い布などを当てて、色が移らないかチェックします。
水洗いができるか、シミ抜きをしても問題ない素材かなど、事前の確認が済んだら、早速シミ抜きを行いましょう。
時間が経過すればするほど落ちにくくなるため、なるべく早く対処することが重要です。
STEP1. 朱肉が付いた部分に石けんをこすりつける
STEP2. 40℃前後のお湯を入れた容器の中で、石けんをなじませながらやさしくもみ洗いする
STEP3. 汚れの残り具合を見ながら、必要に応じて再度石けんをつける
3回程度石けんをつけても落ちない場合、それ以上の効果は望めません。
生地を傷める原因になるため、クリーニング店に依頼しましょう。
STEP4. 朱肉が落ちたら、きれいな水に入れ替えてしっかりとすすぐ
STEP5. 通常通り洗濯をする
STEP1. シミの裏側に汚れても良いタオルを敷く
STEP2. 朱肉が付いた部分にクレンジングオイルを少量垂らす
STEP3. 汚れをタオルへ移すように、シミを歯ブラシで軽く叩く
STEP4. すすいで汚れの落ち具合を確認する
STEP5. 汚れが残っている場合は、再度クレンジングオイルをつけて歯ブラシで軽く叩く
3回程度クレンジングオイルをつけても落ちない場合、それ以上の効果は望めません。
生地を傷める原因になるため、クリーニング店に依頼しましょう。
STEP6. 通常通り洗濯をする
時間が経つと、朱肉に含まれる油分が酸化し繊維に固着するため、頑固な汚れになります。可能な限り、早めに対処することが大切です。
朱肉のシミが落ちなかったときは、何度も固形石けんやクレンジングをつけて無理に落とそうとせず、クリーニング店へ依頼してください。
朱肉のシミは自宅にある固形石けんやクレンジングオイルを使用して、シミ抜きが可能です。
ただし、シミ抜きを行う前に洗濯表示の確認やシミ抜きしても問題のない素材か必ずチェックしましょう。
色物や柄物など、シミ抜きによる色落ちが気になるときは、目立たない部分で試してから行ってください。
3回程度シミ抜きをしても朱肉の汚れが落ちないときは、クリーニング店に相談するのがベスト。
何度もシミ抜きをすると生地を傷める恐れがあるため、注意が必要です。
また、朱肉のシミは放置するとさらに頑固な汚れになってしまいます。つけてしまったことに気づいたら、なるべく早く対処しましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。