洗濯機の使い方とは?コースの使い分けと初心者が知っておきたい注意点

全自動洗濯機は多機能なものが多く、洗濯物の種類や洗濯時間に合わせたコースが設定されています。しかし、洗濯機を使った経験がない方にとって、基本的な使い方すらわからずに迷うこともあるでしょう。

そこで今回は、洗濯機の基本的な使い方を踏まえたうえで、洗濯コースの種類と使い分けのポイント、初心者こそ知っておきたい洗濯機に関する注意点について解説します。

1.【縦型・ドラム式】洗濯機の基本的な使い方

縦型とドラム式で共通する、基本的な洗濯機の使い方について解説します。

1.洗濯表示を確認する

衣類などを洗濯機で洗う前に、洗濯機で洗えるものなのか、タグにある洗濯表示を見て確認しましょう。水洗いができない素材は、洗濯機ではなくクリーニングに出す必要があります。

なお、2016年12月 以降、洗濯表示は国際規格に合わせたものへと変更されています。これまでの日本独自の表示と内容が大きく変わったため、変更後の洗濯表示の見方を調べることが大切です。

新しい洗濯表示の意味や種類については、以下の関連記事をご参照ください。
https://aqua-has.com/post/washing_instructions.php

2.電源を入れ給水栓の蛇口を開く

プラグを差して電源をオンにしたら、給水栓につながる蛇口を開きます。初心者は、蛇口を開くのを忘れがちですので注意しましょう。

ただし、蛇口を開けたままにしておくと、ホースの両端にあるパッキンが水圧で劣化してしまいます。また、何らかの原因で給水ホースが外れた場合、蛇口が開いたままでは周囲が水浸しになる危険性もあります。

そのため、洗濯するときだけ蛇口を開き、洗濯を終えたら蛇口を閉めることを習慣にしましょう。

3.洗濯槽に洗濯物を投入する

洗濯機で洗えるものか確認ができたら、洗濯槽に洗濯物を入れましょう。投入する洗濯物の量は、洗濯槽の7~8割程度 にとどめることが大切です。洗濯物を入れたときに、洗濯槽が5cmほど 見える状態が目安とされています。

洗濯物を洗濯槽に詰めこみ過ぎると、洗濯物が回転できず洗浄力が低下します。皮脂の汚れが落ちずに残った場合、黄ばみの原因になるので注意が必要です。

また、洗濯物の詰めこみ過ぎは、洗濯機の本体にも負担をかけます。水漏れや故障の原因になりうるため、洗濯物は入れ過ぎないことを心がけましょう。

また、以下のポイントを実践すると、洗い上がりの状態がより良くなります。

● 食べこぼしなどの汚れがあるときは、直接洗剤を塗ってから洗濯槽に投入する
● 色移りを防ぐため、洗濯物は色柄物と白物に分けておく
● ポケットの中身をすべて出しておく
● デリケートな衣類は洗濯ネットに入れておく

4.洗濯機に洗剤や柔軟剤を投入する

洗剤と柔軟剤は洗濯槽にそのまま入れるのではなく、洗濯機に用意されている専用の投入口に入れましょう。洗濯物の量に合わせ、規定の洗剤を量って入れることが大切です。

一般的に、液体洗剤と粉末洗剤、柔軟剤と漂白剤では投入口が異なります。投入口がある場所も機種ごと異なるため、説明書で確認する必要があります。また、ジェルボールやスティックなど専用の投入口がない洗剤は、説明書で指定された方法で投入しましょう。

5.洗濯コースを選ぶ

洗濯物をすべて投入したら、洗濯物に合わせたコースを選択します。

普段着やタオルなど日常的に使うものは、標準のコースで洗えば大丈夫です。傷みやすいおしゃれ着や汚れがひどいもの、時短で洗濯を終わらせたいときなど、目的に合わせたコースを選ぶことも可能です。

具体的な洗濯機コースについては、次章で詳しく解説します。

6.洗濯機のフタを閉めてスタートボタンを押す

洗濯のコースを選択したら、必ず洗濯機のフタを閉めてからスタートボタンを押しましょう。

洗濯中はフタがロックされる機種の場合、洗濯機のフタを閉めないと、スタートボタンを押しても回らないためです。フタを開けたままでも起動する機種もありますが、脱水のタイミングで停止することがあります。

洗濯が途中で止まらないよう、フタを閉めてからスタートすることを習慣にしましょう。

2.【洗濯・すすぎ】コースの種類と使い分けの方法

代表的な洗濯機のコースとして、以下のものが挙げられます。

● 標準:普段着に適した汎用性の高いコース
● お急ぎ・スピード:短時間で洗濯できる
● 手洗い・ドライ:繊細な衣類を優しく洗う
● 大物洗い:毛布など大きいものを洗う

次に、洗濯とすすぎのコースの種類、コースを使い分けるポイントについて解説します。

型崩れしない洗濯物は「標準コース」

標準コースは、どの洗濯機にもデフォルトで設定されているコースです。普段着や下着、パジャマ、タオルなどを洗うのに適しています。

なお、洗濯機の機種によっては、標準ではなく「おまかせコース」という名称が付いているケースもあります。

時間がないときは「お急ぎ・スピードコース」

短時間で洗濯を済ませたいとき、少量の洗濯物を洗いたいときは、お急ぎやスピード、時短などのコースが便利です。標準コースで27~29分ほどかかるところ、お急ぎなら15~19分 程度で洗濯が終了します。

短時間で洗濯が終わる理由は、洗いの時間を短縮し、すすぎの回数を2回から1回に 変更しているためです。すすぎの回数が少ないため、汚れが軽い洗濯物を洗うときにも適しています。

おしゃれ着の洗濯は「手洗い・ドライコース」

デリケートなシルクや毛玉ができやすいニット、型崩れしやすいスーツなどは、手洗いやドライコースが適しています。機種によっては、デリケート、ソフトなどの名称が使われています。

弱い水流と軽い脱水で洗うため、傷みやすい衣類でもやさしく洗い上げることが可能です。さらに、洗剤もおしゃれ着専用のものを選ぶと、よりきれいに仕上がります。

毛布などは「大物洗いコース」

大物洗いや厚手のコースは、毛布やタオルケットなどを洗うときに適しています。洗濯機の機種によっては、ふとんや毛布の洗濯用に「ふとん・毛布コース」という名称が付いている場合もあります。

多めの水量と強い水流により、生地に洗剤がしっかりと浸透します。標準コースと比べて回転を遅くすることで、時間をかけて汚れを落とすのが大物洗いコースの特徴です。

大きな毛布などを洗う場合、洗濯機の機種によっては投入方法が指定されています。AQUAの一部機種を例にすると、ドラム式は「毛布は4つ折り、ふとんは3つ折り にする」、縦型洗濯機は「大物洗い用専用ネットに入れる」との指定があります。

事前に洗濯機の説明書を確認し、洗濯ネットなど必要なものはあらかじめ準備しておきましょう。

すすぎコースの種類と適切な回数について

一般的な洗濯機であれば、すすぎコースは「注水すすぎ」と「ためすすぎ」の2種類です。すすぎコースの具体的な違いは次のとおりです。

● 注水すすぎ:洗濯槽の基準水位を超えても、水を流しっぱなしにながらすすぐ方法
● ためすすぎ:洗濯槽に基準水位まで水をため、水をかき混ぜながらすすぐ方法

注水すすぎは早く水がきれいになるため、洗剤やゴミが落ちやすくなります。ただし、水の消費量が多いため、節水したいときはためすすぎを2回 にするのがおすすめです。

ためすすぎを1回に 設定することも可能ですが、洗剤の汚れが残る可能性があります。汚れが軽いものを除き、ためすすぎはなるべく2回はしたほうがよいでしょう。

3.初心者必見!洗濯機を使うときの注意点

初心者の方こそ知っておきたい、洗濯時における5つの注意点を解説します。

洗濯終了後はすぐに洗濯物を取り出す

洗濯機に濡れた洗濯物を入れっぱなしにしておくと、雑菌が繁殖して臭いが発生しやすくなります。嫌な臭いを防ぐため、洗濯を終えたらできるだけ早く取り出して干しましょう。

洗濯物を1~2時間以上放置した場合、雑菌の繁殖により、乾いたあとも臭いが残る可能性があります。洗濯物を放置してしまったときはそのまま干さず、もう一度洗い直しすることをおすすめします。

なお、洗濯物を干すときは、空気を含ませるようにしっかり振るのがポイントです。余分な水分が飛ぶだけでなく、乾いたときのシワも残りにくくなります。

洗剤は規定量を守る

自分で洗剤を投入する洗濯機の場合、洗濯物と水の量に見合った分の洗剤を入れましょう。洗剤を入れ過ぎてしまうと、以下のようなトラブルが起こります。

● 衣類の繊維が傷む
● 泡が大量に発生し、汚れがきれいに落ちない
● 洗剤が溶け残り、洗濯槽に雑菌やカビが繁殖する
● 洗剤の化学成分により、肌荒れやアレルギー反応を引き起こす

縦型洗濯機の場合、洗濯機に表示される水量を目安に洗剤を量ります。ドラム式では水量ではなく、表示される洗剤の量を参考にしましょう。

洗濯機の機種によっては、各メーカーの洗剤と使用量の目安が記載されているケースもあります。適切な洗剤の量がわからないときは、念のため説明書を確認することをおすすめします。

柔軟剤は洗剤と別に投入する

洗剤は汚れを落とすもので、柔軟剤は衣類をやわらかくしたり、香りを付けたりするものです。しかし、洗濯の経験が少ない方は、洗剤と柔軟剤を一緒に投入するケースが少なくありません。

洗剤は洗濯の最初に投入し、柔軟剤は最後のすすぎのタイミングで投入します。洗剤と柔軟剤は使うタイミングが異なるため、一緒に投入するとお互いの効果を打ち消してしまいます。

洗濯機にある投入口は洗剤と柔軟剤で分かれているため、それぞれ決まった場所に投入することを心がけましょう。

洗濯機は定期的に掃除する

ホコリや糸くず、洗剤カス、水垢、カビなど、洗濯機にはさまざまな汚れが付着します。洗濯機の本体や洗濯槽を定期的に掃除すると、きれいに洗えるだけでなく、洗濯機が長持ちします。

定期的な掃除が必要な部分と、掃除方法は次のとおりです。

掃除場所 掃除方法
糸くず、乾燥フィルター フィルターを裏返し、たまったゴミをかき出す
排水フィルター(ドラム式) 排水フィルターを取り出し、ブラシなどで絡まったゴミを取り除く
洗剤投入ケース パーツを取り外してぬるま湯に漬け、汚れをやわらかくしてから歯ブラシなどで汚れをこすり取る
洗濯槽 市販の漂白剤や専用クリーナーを使い、標準コースか洗浄用のコースで洗濯機を回す
洗濯機全体 薄めた中性洗剤で拭き、次に水拭き、乾拭きをする



なお、洗濯槽の掃除で漂白剤を使用する場合、高い殺菌効果を求めるときは塩素系、臭い残りが気になるときは酸素系を使用しましょう。

ドラム式洗濯機は日々の掃除が必要

ドラム式洗濯機は構造が複雑で、縦型洗濯機よりも掃除する場所が多くなります。

特に、乾燥機能を使用するとホコリと糸くずが発生するため、乾燥フィルターは毎日掃除することが推奨されています。フィルターの掃除を怠るとゴミで詰まり、乾燥時間が長くなるうえに、故障のリスクが高くなるので注意が必要です。

5.まとめ

一人暮らしなどで初めて洗濯機を使うときは、基本的なやり方で操作すれば失敗を防げます。洗濯表示で洗濯できるか確認し、適切な量の洗剤を使って洗いましょう。洗濯を終えたらすみやかに干すことで、いやな生乾き臭を防げます。

これから洗濯機を購入する方は、洗濯物の量に合う機種を選ぶことが大切です。ドラム式と縦型の違いや洗濯機の選び方については、以下のページをご覧ください。



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