キュプラはセルロースという素材でできた再生繊維の一つです。摩擦に強く、裏地としても重宝されています。
光沢のあるキュプラは、スーツやドレスなどフォーマルな衣類に使用されていることが多く、自宅で洗濯をしてもいいのだろうかと悩んだ経験はありませんか。
今回は、キュプラを洗濯する方法や干し方、長持ちさせるお手入れ方法などを詳しく解説します。
<目次>
キュプラの洗い方を、洗濯機と手洗いに分けて紹介します。
キュプラは洗濯機で洗えるものもありますが、非常にデリケートな素材であり、上質な衣類に使用されていることが多いため、基本的には手洗いがおすすめです。
キュプラが使用されている衣類を洗う際は、必ず洗濯表示を確認してください。
洗濯表示の見方は、桶に水が入っている図柄は、水洗いができる素材です。数字は液温を表しています。
桶に水と手が描かれているものは、手洗いが可能。桶に「×」がついているものは水洗い不可のため、家庭での洗濯は禁止です。
その他、洗濯表示には漂白剤の使用や乾燥方法などについても書かれているため、よくチェックしてください。
新しい洗濯表示の意味とは?記号の見方やポイントを解説
キュプラを使った衣類を洗濯機で洗うときは、洗濯ネットに入れ、おしゃれ着用の中性洗剤を使用します。
標準コースではなく「おしゃれ着コース」や「ドライコース」など、優しく洗えるコースを選んでください。
脱水は繊維を傷つける恐れがあるため、短時間で済ませるか、タオルドライがおすすめです。
STEP1.桶や洗面器に水を入れ、規定量のおしゃれ着用洗剤を溶かす
キュプラはお湯につけると、縮みや色落ちを起こすことがあるので、必ず30℃以下の水を使用してください。
STEP2.衣類を畳んで洗濯ネットに入れる
STEP3.洗濯液につけて30秒ほど優しく押し洗いする
水に濡れるとシワや縮みの原因になるため、水に触れる時間を最小限にします。
STEP4.きれいな水に入れ替え、しっかりすすぐ
すすぎも手早く済ませましょう。ただし、洗剤が残っていると生地にダメージを与えるため、泡が出なくなるまで2~3回水を入れ替えしっかりとすすいでください。
STEP5. 容器に水と柔軟剤を規定量量入れて混ぜ、衣類を10秒ほど浸す
柔軟剤を使用する場合は、すすぎのあとに浸しましょう。
STEP6.タオルを優しく押し当てて水気を取る
キュプラが使われている衣類は乾燥機の使用は避け、風通しの良い日陰で平干しをしましょう。
平干しの方が、ハンガーで吊るすよりもシワになりにくく、生地への負担も軽減できます。
キュプラは摩擦には強いですが、シワになりやすく水に弱いため、非常にデリケートな素材です。
キュプラを長持ちさせるお手入れ方法を紹介します。
洗濯ができないものや大切な衣類は、クリーニングに出しましょう。
水洗いができないキュプラを自宅で洗うと、生地の劣化や型崩れなどのトラブルが発生し、最悪の場合、着られなくなってしまいます。
専門的な技術を要するデリケートな素材であるため、クリーニングの費用も通常に比べると高くなるケースもありますが、一度縮んだキュプラを元の状態に戻すのは困難です。
お気に入りの衣類を長持ちさせるためにも、プロの力を借りましょう。
シワができてしまったときは、あて布をして低音から中温のアイロンで伸ばしましょう。
高温で直接アイロンを当てるのはNG。生地を傷める恐れがあります。
水洗いできるキュプラであれば、スチームアイロンの蒸気を当てるのも効果的です。
キュプラは非常にデリケートで、扱いが難しい素材です。
洗濯をする際は洗濯表示を必ず確認し、水洗いができないものはクリーニングに出しましょう。
洗濯できる場合も、水に濡れている時間が長いと生地へのダメージがあるため、基本的には手洗いで短時間で済ませるのがポイント。
干すときもダメージが少なく、シワになりにくい平干しがおすすめです。
キュプラは高級な衣類に使用されていることも多く、プロでも気を使う素材のため、自宅での手入れに不安を感じるときは、無理をせずにクリーニングに出した方が安心です。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。