毎日使うマットレスだからこそ、その清潔さが気になりますよね。しかし、大きくて特殊な素材でできているマットレスの洗い方は、なかなかわかりにくいものです。
今回は、マットレスの素材に合わせた正しい洗い方や基本のお手入れを分かりやすく解説します。
<目次>
マットレスの洗濯を始める前に、最も重要なことはお使いのマットレスが自宅で洗えるタイプかどうかを正しく判断することです。
間違った方法で洗ってしまうと、マットレスを傷めてしまう可能性があります。
マットレスを洗う前に必ず洗濯表示を確認してください。
洗濯表示の見方は、桶に水が入っている図柄は、水洗いができる素材です。数字は液温を表しています。
桶に水と手が描かれているものは、手洗いが可能。桶に「×」がついているものは水洗い不可のため、家庭での洗濯は禁止です。
水洗いができないときは、クリーニングに出しましょう。
その他、洗濯表示には漂白剤の使用や乾燥方法などについても書かれているため、よく確認することが大切です。
洗濯表示については、下記記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
新しい洗濯表示の意味とは?記号の見方やポイントを解説
以下に、マットレスの主な素材ごとの洗濯可否をまとめました。ご自身のマットレスがどれに当てはまるか、確認してみましょう。
ここでは、マットレスの主要な4つの素材ごとに、自宅でできる具体的なお手入れの手順を解説します。
| 素材の種類 | 自宅での丸洗いの可否 | 主な手入れ方法 |
|---|---|---|
| ファイバー | 可能なものが多い | 浴室でのシャワー洗浄 |
| 高反発ウレタン | 洗えるものと洗えないものがある | 部分的な叩き洗い、または水での押し洗い |
| 低反発ウレタン | 不可 | 部分的な叩き洗い |
| スプリング(コイル) | 不可 | 部分的な叩き洗い |
| ラテックス | 不可 | 固く絞ったタオルでの拭き掃除 |
自宅で丸洗いできるファイバーマットレスは、以下の手順できれいにすることができます。
STEP1.カバーを外す
カバーは洗濯表示に従い、別途洗濯してください。
STEP2. 浴室のシャワーを使い、40℃程度のお湯でマットレス全体を洗い流す
ウレタンは水分に弱く、劣化の原因となるため、ほとんどのウレタンマットレスは水洗いできません。 お手入れは以下の方法で行いましょう。
STEP 1. 中性洗剤を水で薄めた洗浄液を用意する
STEP 2. 洗浄液に浸し、固く絞ったタオルでやさしく叩き洗いする
シミの外側から内側に向かってタオルに汚れを移すように叩いてください。
STEP 3. 水に浸して固く絞ったタオルを用意し、洗剤成分を拭き取る
STEP 4. 乾いたタオルを押し当て、叩くようにして水気を吸い取る
天然ゴムが主成分のラテックスは、水や熱で劣化しやすい非常にデリケートな素材です。そのため、水洗いは絶対に避けてください。
汚れが気になる場合は、水で濡らして固く絞ったタオルで、汚れた部分をやさしく拭き取ってください。
うっかりつけてしまったシミや、気になるニオイ。ここでは、汚れの種類に応じた具体的な対処法を解説します。
STEP1.水100mlに重曹小さじ1杯を溶かして重曹水を作り、スプレーボトルに入れる
STEP2.黄ばみが気になる部分に重曹水を吹きかけ、5分ほど放置する
STEP3.乾いたタオルで、汚れと水分を吸い取るように拭き取る
STEP4.水で濡らして固く絞った別のタオルで、残った洗浄液を拭き取る
おねしょはニオイとシミへの対処が必要です。正しい順番でケアしましょう。
STEP1.乾いたタオルを押し当て、マットレスに残った尿を吸い取る
STEP2.薄めた中性洗剤をタオルに含ませ、固く絞ってからシミ部分を叩き洗いする
STEP3.水200mlにクエン酸小さじ1杯を溶かしたクエン酸水をスプレーし、5分ほど置いておく
STEP4.水で濡らして固く絞った別のタオルで、残った洗浄液やクエン酸を拭き取る
STEP1.水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を溶かす
STEP2.汚れ部分に洗浄液を塗り、10分ほど放置する
STEP3.乾いたタオルで、シミをタオルに移し取るように軽く叩きながら拭き取る
STEP4.別のタオルを水で濡らし固く絞って、残った洗浄液を拭き取る
STEP1.表面に見えるカビを、濡らしたタオルで拭き取る
STEP2.カビが発生している部分に、消毒用アルコールを吹きかけ、1時間ほど放置する
STEP3.水で濡らして固く絞ったタオルで、エタノールと浮き上がった汚れを拭き取る
STEP1.布団乾燥機を使い、朝と晩の2回に分けて熱を当てる
STEP2.マットレスの表面を掃除機で丁寧に吸い取る
1回だけではダニがマットレスの奥に逃げ込み、生き残ってしまうため、3日間ほど続けて行ってください。
STEP1.固形物を取り除き、タオルで水分をできるだけ吸い取る
STEP2.水300mlに重曹大さじ1杯を溶かしたものをタオルに染み込ませ、固く絞る。
STEP3.汚れた部分にタオルを押し当て、臭いや汚れを吸着させる
臭いが取れるまで同じ工程を数回繰り返しましょう。
STEP4.最後に、水で濡らして固く絞った別のタオルで拭き取る。
お手入れをした後のマットレスは、カビや雑菌の繁殖を防ぐために、内部までしっかり乾燥させることが大切です。
素材を傷める可能性があるため直射日光を避け、必ず風通しの良い日陰に立てかけるようにして干しましょう。
マットレスは厚みがあるため、表面が乾いたように見えても内部には湿気が残っていることがあります。
定期的に裏返しながら、1日以上じっくりと乾かしましょう。
除湿機や扇風機の風を当て、空気の循環を促すのも効果的です。
マットレスの汚れを未然に防ぎ、日頃のお手入れを楽にするための簡単な工夫をご紹介します。
マットレスの上に一枚敷くだけで、寝汗や皮脂が直接マットレスに染み込むのを防いでくれます。
パッドならシーツと一緒に手軽に洗濯できるので、清潔な状態を保てます。
小さなお子様やペットがいるご家庭におすすめです。
おねしょや飲み物のこぼし、ペットの粗相など、水分の多い汚れからマットレスをガードしてくれます。
月に1回程度、マットレスを壁に立てかけて裏面に風を通すだけで、内部にこもった湿気を効果的に逃がすことができます。
これだけでもカビやダニの軽減に繋がります。
マットレスの素材に合わせた洗い方から、汚れ別の対処法、長持ちさせるための注意点までを解説しました。
マットレスを清潔に長持ちさせるためのお手入れで特に重要なのは、洗えるかどうかを確認し、それぞれのマットレスに合った洗い方をすることです。
素材に適した方法で汚れに正しく対処し、しっかりと内側まで乾燥させてください。
マットレスは、人生の約3分の1を過ごす大切な場所です。正しいお手入れを習慣にして、清潔で心地よいマットレスを保ち、毎日の快適な睡眠に繋げましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。
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