喪服は自宅で洗える？正しい洗濯方法と保管方法を解説

急な弔事で着用した喪服。クローゼットにしまう前に、「自宅で洗えないか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

喪服はデリケートな素材が使われていることが多いですが、洗濯表示によってはご自宅で洗えるものもあります。

この記事では、喪服を自宅で洗う場合の正しい手順や注意点、適切な保管方法について解説します。

洗濯表示をチェックする

喪服を洗濯する際は、必ず洗濯表示を確認してください。

洗濯表示の見方は、桶に水が入っている図柄は、水洗いができる素材です。数字は液温を表しています。

桶に水と手が描かれているものは、手洗いが可能。桶に「×」がついているものは水洗い不可のため、家庭での洗濯は禁止です。

水洗いができないときは、クリーニングに出しましょう。

その他、洗濯表示には漂白剤の使用や乾燥方法などについても書かれているため、よく確認することが大切です。

洗濯表示については、下記記事でも解説しているので、参考にしてみてください。

新しい洗濯表示の意味とは？記号の見方やポイントを解説

テカっている部分はブラッシングする

着用によってホコリが付着したり、摩擦で生地がテカったりすることがあります。

洗濯前に衣類用のやわらかいブラシでやさしくブラッシングし、ホコリを落としておきましょう。

目立つシミは前処理する

食事などで付いてしまったシミや汚れがある場合は、洗濯機に入れる前に前処理を行います。

汚れの部分に、おしゃれ着用の中性洗剤の原液を少量直接塗布し、指や布で軽く押さえてなじませておくと、汚れが落ちやすくなります。

型崩れや色あせを防ぐため、必ずおしゃれ着用中性洗剤を使用してください。

洗濯機で喪服を洗う方法

STEP1. 喪服をたたみ、洗濯ネットへ入れる

STEP2. 洗濯機におしゃれ着用中性洗剤を入れる

STEP3. 「おしゃれ着コース」または「手洗いコース」など弱水流で洗えるコースを選ぶ

STEP4. 1分程度脱水する

手洗いで喪服を洗う方法

STEP1. 桶などの容器に30℃以下のぬるま湯を入れ、おしゃれ着用中性洗剤を混ぜる。

STEP2. 喪服をたたみ、洗濯液に浸け、上から20回ほどやさしく押し洗いする。

STEP3. きれいな水に入れ替え、押し洗いと同じ要領でやさしくすすぐ

STEP4. すすいだ喪服を洗濯機に入れ、1分程度脱水する

脱水が終わったら、すぐに洗濯機から取り出します。

喪服を軽く振りさばいて大きなシワを伸ばし、手のひらでやさしくたたいて細かいシワを整えましょう。

ジャケットやワンピースは、型崩れしないよう肩幅に合った厚みのあるハンガーにかけます。

パンツやスカートは、ウエスト部分をピンチハンガーで留め、筒状になるように干すと風通しが良くなります。

直射日光による色あせを防ぐため、必ず風通しの良い日陰で陰干ししてください。

喪服は、一度着用しただけでも目に見えない汗や皮脂、ホコリなどが付着しています。

短時間しか着ていないからとそのまま放置すると、汚れが時間とともに酸化し、黄ばみや変色、カビ、虫食いの原因となります。

着用し終えたらできるだけ早く洗濯やお手入れをすることが大切です。

洗濯またはクリーニングが終わった喪服は、次の出番まで正しく保管しましょう。

ビニールカバーはすぐに外し、不織布カバーをかける

クリーニングから戻ってきた際にかかっているビニール袋は、通気性が悪く湿気がこもる原因になります。必ず外し、不織布のカバーなどにかけ替えましょう。

定期的に収納を換気する

クローゼットや押し入れは湿気がたまりやすいため、除湿剤を置いたり、定期的に解放して換気しましょう。

防虫剤を使用する

ウールなどの素材は虫食いの被害に遭いやすいため、防虫剤を使用しましょう。
防虫剤は衣類の上に置くと効果的です。
複数の種類を混ぜて使うと化学反応を起こす場合があるため、1種類に絞って使用しましょう。

厚みのあるハンガーにかける

畳んで保管するとシワになるため、必ず厚みのあるハンガーにかけて保管してください。

喪服は、洗濯表示を確認し水洗い可であればご自宅で洗濯することが可能です。

ただし、デリケートな衣類であるため、おしゃれ着用中性洗剤を使用し、やさしく洗うことを徹底する必要があります。

水洗い不可の表示があるものや、高価な喪服、ご自身でのお手入れに不安がある場合は、無理をせずクリーニング専門店に相談しましょう。

いざという時に困らないよう、着用後は早めに適切なお手入れをして、正しく保管することを心がけてください。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。