毎日着用する作業着は、油汚れ、泥、汗ジミなど、家庭の洗濯ではなかなか落ちない頑固な汚れがついてしまうことも多いですよね。
作業着につく汚れは、種類によって性質が異なり、それぞれに適した落とし方があります。
この記事では、作業着の頑固な汚れを落とすための正しい洗濯術について、汚れの種類別の前処理方法から、気になるニオイ対策、基本的な洗濯の手順まで詳しく解説します。
<目次>
作業着を洗濯する際は、必ず洗濯表示を確認してください。
洗濯表示の見方は、桶に水が入っている図柄は、水洗いができる素材です。数字は液温を表しています。
桶に水と手が描かれているものは、手洗いが可能。桶に「×」がついているものは水洗い不可のため、家庭での洗濯は禁止です。
水洗いができないときは、クリーニングに出しましょう。
その他、洗濯表示には漂白剤の使用や乾燥方法などについても書かれているため、よく確認することが大切です。
洗濯表示については、下記記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
新しい洗濯表示の意味とは?記号の見方やポイントを解説
頑固な汚れを落とすには洗濯前の一工夫が必要です。汚れの種類に合わせた、前処理をすることで、仕上がりが格段に変わります。
作業着用の洗濯洗剤や、固形の洗濯石鹸を、汚れた部分に直接しっかりと塗り込みます。
その際、生地の裏側にあて布やタオルを置くと、汚れが他の場所に移るのを防げます。
軽くもみ洗いし、洗剤をなじませてから洗濯機に入れます。
泥汚れは、砂や土の粒子が繊維の奥に入り込んだ不溶性の汚れです。
水に濡れると粒子が繊維の奥深くまで入り込み、かえって落ちにくくなります。
そのため、作業着が泥で濡れている場合は、まず風通しの良い場所で完全に乾かします。
生地が乾いたら、歯ブラシなどで、泥や砂をできるだけ掻き出します。
生地を傷めないよう、やさしく行うのがポイントです。
襟元や袖口につきやすい黄ばみ・黒ずみは、汗や皮脂が酸化した酸性の汚れです。
酸素系漂白剤を溶かした40℃程度のぬるま湯に、30分~1時間ほどつけおきするのが効果的です。
工具や金属部品などから移ったサビ汚れは、通常の洗濯や漂白剤では落ちにくい頑固な汚れです。
このようなサビ汚れには、クエン酸が効果的です。
水に溶かしたクエン酸を布やキッチンペーパーに含ませ、サビが付着した部分に当ててパックのように覆います。
しばらく時間をおいてクエン酸が浸透したら、ブラシなどでやさしくこすり洗いします。
生地の奥深くまで汚れが染みついていなければ、この方法でサビを浮かせ、キレイに落とすことができます。
皮脂や汗によるニオイが目立つ作業着は、酸素系漂白剤でつけ置きするのが効果的です。
40℃~50℃程度のお湯に規定量の酸素系漂白剤を溶かし、作業着を30分〜1時間ほど浸します。
つけ置きが終わったら、作業着をその溶剤ごと洗濯機に入れ、通常通りに洗濯してください。
なお、塩素系漂白剤は漂白力が強い反面、色落ちや生地を傷める原因になりがちです。
作業着の素材や加工によっては使用できない場合も多いため、酸素系漂白剤を使用しましょう
洗濯機洗いと手洗いの基本的な手順をご紹介します。
STEP1. 作業着のファスナーやボタンを閉じる
STEP2. 弱アルカリ性洗剤や作業着用洗剤を洗濯機に投入する
STEP3. 汚れがひどい場合は念入りコース選ぶ
STEP4. コースの通り脱水し、終了したらすぐに取り出す
STEP1. 桶や容器に30℃程度のぬるま湯と規定量の洗濯洗剤を溶かす
STEP2. 作業着をたたんでいれ、手のひらでやさしく押し洗いする
STEP3. きれいな水に入れ替えながら、泡が出なくなるまですすぐ
STEP4. すすぎが終わったら洗濯機に入れ、脱水をする
洗濯の最後の仕上げである干し方にもニオイやシワを防ぐポイントがあります。
作業着全体をバサバサと振りさばいて大きなシワを伸ばしましょう。
襟や袖、縫い目などを手で軽く叩いたり、引っ張ったりして、形を整えてください。
形を整えたら、生地へのダメージや色あせを防ぐため、直射日光を避けた風通しの良い日陰で干します。
毎日着る作業着を清潔に保つための洗濯術をご紹介しました。
作業着の頑固な汚れを落とすには、洗う前に必ず適切な前処理を行いましょう。
日々の洗濯にほんのひと手間加えるだけで、汚れ落ちやニオイは格段に改善されます。
汚れに合った正しいケアを実践し、いつでも清潔で気持ちの良い作業着で仕事に取り組みましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。
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