洗濯洗剤の種類と特徴を徹底解説!選び方・使い分けのポイント

ドラッグストアやスーパーの洗剤売り場に行くと、あまりに多くの種類が並んでいて、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまった経験はありませんか。

洗濯洗剤は、種類によって、得意な汚れや衣類が異なります。

この記事では、代表的な洗濯洗剤の種類と特徴、そして洗剤の効果を引き出すためのポイントを解説します。

<目次>

1.【バランス・普段使い】液体洗剤

液体洗剤は、現在の主流ともいえるタイプです。洗浄力、使いやすさ、価格のバランスが良く、日常の洗濯に最も使いやすい洗剤と言えるでしょう。

水に溶けやすく、すすぎ1回タイプも豊富

液体洗剤の最大のメリットは、水に溶けやすいことです。水温が低い冬場でも溶け残りの心配がなく、洗濯槽の底に固まってしまうこともありません。

また、洗剤の溶け残りがないため、すすぎ1回に対応した製品が多いのも特徴です。

おすすめの人:時短・節水したい方や、ひどい汚れが少ないご家庭

水に溶けやすいため、洗濯時間の短縮や節水につながります。毎日の洗濯を手早く済ませたい方、家事の効率を重視する方におすすめです。

ただし、洗浄力はややマイルドな傾向があるため、泥汚れやガンコな皮脂汚れが少ないご家庭に向いています。

2.【洗浄力重視】粉末洗剤

粉末洗剤は、洗浄力の高さが魅力です。

高い洗浄力で、皮脂汚れや泥汚れに強い

粉末洗剤の多くは「弱アルカリ性」です。

皮脂汚れや油汚れ、泥汚れといった酸性の汚れを中和して落とす力が強いため、食べこぼしが多い小さなお子様がいるご家庭や、泥で汚れやすい運動着、皮脂汚れがつきやすい作業着などの洗濯に適しています。

また、液体洗剤に比べてコストパフォーマンスに優れている製品が多いのも特徴です。

おすすめの人:作業着や運動着を洗う方、洗浄力とコスパを重視する方

洗浄力を最優先したい方、コストを抑えたい方には粉末洗剤がおすすめです。

ただし、水に溶けにくい場合があるため、冬場はぬるま湯で溶かしてから使うか、すすぎの回数を増やすなどの工夫が必要になることもあります。

3.【手軽さ重視】ジェルボール洗剤

1回分の洗剤が水溶性のフィルムに包まれたジェルボール洗剤です。

計量不要で、ポンと1粒いれるだけの手軽さ

最大のメリットは計量をする手間がでないことです。

洗濯物の量に合わせて、1粒または2粒を洗濯槽の底にポンと入れるだけなので、こぼしたり手が汚れたりする心配がありません。

洗剤、柔軟剤、漂白剤などの機能が1粒に凝縮されているタイプも多く、非常に手軽です。

おすすめの人:洗濯の手間を最小限にしたい、計量が面倒な方

「とにかく洗濯の手間を減らしたい」、「洗剤の計量が面倒」という方にぴったりの洗剤です。

ただし、洗濯物の量に応じた微調整が難しく、他のタイプに比べてコストが高めになる傾向があります。

4.【デリケートな衣類に】おしゃれ着用洗剤

デリケートな素材や、大切にしたい衣類を優しく洗える洗剤がおしゃれ着用洗剤です。

型崩れや色あせを防ぎ、衣類ダメージを抑えて洗える

おしゃれ着用洗剤の多くは中性です。洗浄力がマイルドな分、衣類への負担が少なく、繊維を守りながら洗うことができます。

型崩れ、縮み、色あせ、毛玉などを防ぐ効果が期待でき、衣類の風合いを保ちたい場合に適しています。

おすすめの人:ウールやシルクなど、大切な衣類を自宅でケアしたい方

デリケート衣類も、中性洗剤と洗濯機の手洗いコースを組み合わせることで、ご自宅でケアできる場合があります。

5.【肌へのやさしさ】洗濯せっけん

合成洗剤とは異なり、天然由来の油脂を主成分として作られているのが石鹸洗剤です。

天然由来の成分で、肌への刺激が少ない

添加物を含まない製品が多く、肌への刺激が少ないのが特徴です。また、天然由来の成分は環境中で分解されやすいため、環境負荷が低い点も注目されています。

おすすめの人:赤ちゃんや敏感肌の方、無添加にこだわりたい方

赤ちゃんの衣類や肌着、肌が敏感な方の衣類におすすめです。

6.【ピンポイント汚れに】部分洗い用洗剤

全体の洗濯で使う洗剤とは別に、特定のガンコな汚れに対応するのが部分洗い用洗剤です。

襟袖の黒ずみや食べこぼしなど、特定の汚れを強力分解

ワイシャツの襟や袖にこびりついた黒ずみ、うっかりつけてしまった食べこぼしのシミ、泥汚れなど、通常の洗濯だけでは落としきれない汚れに特化しています。

スプレータイプ、スティックタイプ、液体タイプなどがあり、汚れた部分に直接塗布して使います。

おすすめの人:通常の洗濯では落ちない、ガンコなシミ・汚れがある方

洗濯機に入れる前のひと手間で、洗濯の仕上がりが格段に変わります。ガンコな汚れに悩んでいる方は、ぜひ試してみてください。

7.洗濯の中で使用する他のアイテム

洗剤と併用することで、洗濯の仕上がりを向上させるアイテムもあります。

漂白剤:黄ばみ・シミを落とし、除菌・消臭効果をプラス

漂白剤は、衣類の黄ばみや黒ずみ、シミなどを化学的に分解して白くするアイテムです。

色柄物にも使える「酸素系漂白剤」と、白物専用の「塩素系漂白剤」があります。除菌・消臭効果も期待できるため、部屋干しのイヤなニオイ対策にも有効です。

柔軟剤:衣類を柔らかく仕上げ、香り付けや静電気を防ぐ

柔軟剤は、衣類の繊維をコーティングし、ふんわりと柔らかく仕上げる役割があります。

それ以外にも、好みの香りをつける、静電気の発生を防ぐ、ホコリや花粉の付着を抑えるといった効果も期待できます。

8.洗濯洗剤を効果的に使用するコツ

最適な洗剤を選んでも、使い方を間違えると効果が半減してしまいます。洗剤の力を最大限に引き出すためのコツを押さえておきましょう。

洗濯表示に従う

衣類についている洗濯表示を必ず確認してください。

洗濯表示の見方は、桶に水が入っている図柄は、水洗いができる素材です。数字は液温を表しています。

桶に水と手が描かれているものは、手洗いが可能。桶に「×」がついているものは水洗い不可のため、家庭での洗濯は禁止です。

水洗いができないときは、クリーニングに出しましょう。

その他、洗濯表示には漂白剤の使用や乾燥方法などについても書かれているため、よく確認することが大切です。

洗濯表示については、下記記事でも解説しているので、参考にしてみてください。

新しい洗濯表示の意味とは?記号の見方やポイントを解説

洗濯表示

規定量を守る

洗剤を多く入れすぎると、すすぎ残しの原因になります。溶け残った洗剤が衣類に付着すると、黄ばみや臭い、肌荒れの原因にもなりかねません。

逆に少なすぎれば、洗浄力は低下します。洗剤のパッケージに記載されている使用量の目安を守ることが大切です。

洗濯物を洗濯槽に詰め込みすぎない

洗濯物が多すぎると、洗濯槽の中で衣類が十分に動かず、水や洗剤が全体に行き渡りません。これでは汚れがしっかり落ちないだけでなく、すすぎも不十分になります。

そのため、洗濯槽の6〜7程度を目安に衣類を入れましょう。

洗濯物は重いものから下にいれる

洗濯槽に入れる順番も意識してみましょう。重い衣類を先に入れ、その上からTシャツや靴下など軽い衣類を入れます。

そうすることで、洗濯機が効率よく回転し、洗浄効果が高まります。

9.まとめ

毎日のお洗濯に欠かせない洗濯洗剤ですが、その種類は多岐にわたります。

洗浄力の高さ、水への溶けやすさ、計量の手軽さ、衣類や肌へのやさしさなど、洗剤によって特徴や得意分野はさまざまです。

ご家庭の洗濯物の汚れの種類、洗う衣類の素材、そしてライフスタイルに合わせて、最適な洗剤を選び、使い分けることが大切です。

今回の記事を参考に、ぜひご家庭にぴったりの洗剤を見つけてみてください。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。



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