デリケートな衣類は、洗濯機で洗えるものでも手洗いがおすすめです。
手洗いは衣類や汚れの状態を確認しながら洗えるため、丁寧な洗濯ができます。
しかし、手洗いといわれても、どのような方法で洗えばいいのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか?
本記事では8種類の手洗い洗濯をご紹介。衣類や汚れに合わせて洗う方法をくわしく解説します。
<目次>
デリケートな衣類を丁寧に洗える手洗いですが、水洗いができないものは洗えません。
手洗いをする前に洗濯表示を必ず確認しましょう。
桶に水が入っている図柄は、水洗いができる素材です。数字は液温を表しています。
桶に水と手が描かれているものは、手洗いが可能。桶に「×」がついているものは水洗い不可のため、家庭での洗濯は禁止です。
手洗いは手洗いのマークがついた衣類だけではなく、洗濯機で洗えるものも手洗いができます。
洗濯の洗濯表示 | 洗濯表示の意味 |
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液温は50℃を限度とし、洗濯機でどのコースでも洗濯ができる |
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液温は40 ℃を限度とし、手洗いができる |
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液温は30 ℃を限度とし、手洗いができる |
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家庭での洗濯禁止 |
その他、洗濯表示には漂白剤の使用や乾燥方法などについても書かれているため、よくチェックしてください。
洗濯表示については下記の記事で解説しているので参考にしてみてください。
手洗いにはさまざまな洗い方があります。
丸洗いと部分洗いに分け、それぞれの洗い方と適した衣類を紹介します。
まずは丸洗いからです。
1.洗面器やバケツ、洗面台などに水を溜め、洗剤を溶かします。押し洗いは繊細なものを洗うことが多いため、おしゃれ着用洗剤がおすすめです。
2.洗面器などのサイズに合わせて衣類を折りたたみ洗濯液に浸します。汚れが目立つ部分が外側にくるようにたたみましょう。
3.手のひらで上から押し、離して浮いてきたら押す動作を繰り返します。浮いてこないときは、下から軽く持ち上げます。10〜20回を目安に繰り返してください。
4.水を入れ替えて、きれいな水ですすぎます。すすぎの際も押し洗いと同じ動作を泡が出なくなるまで繰り返します。
5.しっかりとすすいだら、洗濯機で30秒〜1分程度短めに脱水するかバスタオルでタオルドライをすれば完了です。
押し洗いはほとんどの衣類に適した手洗いです。ニットやセーター、シャツ・ズボン・スカート・コートなどもこの方法で洗えます。
1.洗面器やバケツ、洗面台などに水を溜め、洗剤を溶かします。
2.衣類を洗濯液に浸したら、汚れの状態に合わせて30分〜2時間つけ置きをします。
3.つけ置きが終わったら、水を入れ替えて押し洗いをします。
4.洗い終わったら新しい水に替えて、押し洗いの動作で泡が出なくなるまですすぎます。
5.しっかりとすすいだら、洗濯機で30秒程度脱水するかバスタオルでタオルドライをすれば完了です。
つけ置き洗いは頑固な汚れがついてしまったときや、ニオイが気になるときにおすすめです。
シャツやスポーツウェア、肌着など、汗や皮脂による黄ばみができやすい衣類にも効果的。
つけ置きの時間が長いと色落ちや型崩れなどの原因になるため、放置しないようにしてください。
1.洗面器やバケツ、洗面台などに水を溜め、洗剤を溶かします。振り洗いは繊細なものを洗うことが多いため、おしゃれ着用洗剤がおすすめです。
2.衣類を洗濯液に浸し、両端または中心を持ち、前後や左右に素早く振ります。型崩れしにくい強度がある部分を持ってください。
3.すすぐ前にしわにならない程度にたたみ、軽く水を切ります。2〜3回水を入れ替え、洗うときと同じようにすすいでください。
4.泡が出なくなるまでしっかりすすいだら、バスタオルなどで水気を拭き取り干します。
振り洗いは、スカーフやブラジャーなどの薄手で小さな小物を洗うのに適しています。
1.洗面器やバケツ、洗面台などに水を溜め、洗剤を溶かします。アコーディオン洗いは繊細なものを洗うことが多いため、おしゃれ着用洗剤がおすすめです。
2.衣類を洗濯液に浸し、両端を持ってアコーディオンを弾くように、両手を寄せたり広げたりを繰り返します。30~40回ほど繰り返してください。
3.すすぐ前にしわにならない程度にたたみ、軽く水を切ります。2~3回水を入れ替え、洗うときと同じようにすすいでください。
4.泡が出なくなるまでしっかりすすいだら、バスタオルなどで水気を拭き取り干します。
アコーディオン洗いは、ブラウスやストール、レインコートなど薄手でしわになりにくい衣類に適しています。
手洗いが推奨されている衣類は、デリケートなものが多いため、少しの汚れで丸洗いを繰り返していては、洗濯によるダメージで劣化を早めてしまう恐れがあります。
ピンポイントで落としたい汚れがあるときは、部分洗いがおすすめです。
4つの方法があるため、1つずつ見ていきましょう。
1.洗面器やバケツ、洗面台などに水を溜め、洗剤を溶かします。
2.衣類を洗濯液に浸し、汚れた部分を手で優しくつかみます。握る、離すの動作を10〜20回ほど繰り返してください。
3.汚れが落ちたら押し洗いをし、水を何度か入れ替えて泡が出なくなるまですすげば完了です。
ニットの袖口やズボンの裾、靴下のゴムの部分など、引っ張ったり揉んだりすると、伸びてしまう危険性がある部分の汚れを落とすのに適した洗い方です。
1.汚れがついている部分を水で濡らします。
2.スポンジや歯ブラシに洗剤をつけ馴染ませたら、汚れた部分を優しくトントンと叩きます。
3.汚れが落ちたら洗濯桶などに水を溜めて押し洗いをし、水を何度か入れ替えて泡が出なくなるまですすげば完了です。
コートやジャケットの襟や袖口など、頑固なシミが気になる部分に適した方法です。こするとダメージがある衣類にも効果的です。型崩れを防ぎながら洗えます。
ニットは毛羽立ってしまうため、たたき洗いは控えましょう。
1.汚れがついている部分を水で濡らし、洗濯洗剤または固形石鹸をつけます。
2.衣類をこすり合わせて強くもんで汚れを落とします。
3.すすぐ前に衣類を丸めて、しっかりと押して水を絞り切ってください。
4.洗濯桶などに水を溜めてすすぎます。水を何度か入れ替えて泡が出なくなるまですすげば完了です。
もみ洗いはなかなか落ちない頑固な汚れを落とせますが、シャツの襟や袖口、靴下など丈夫な衣類に限ります。
デリケートな衣類を洗う際はNGです。
1.洗面器やバケツ、洗面台などに水を溜め、洗剤を溶かします。
2.洗濯液を汚れがついた部分に浸し、指でつまみ、つかんで離すを小刻みに繰り返します。
3. 汚れが落ちたら洗濯桶などに水を溜めて、つまみ洗いと同じ動作で泡が出なくなるまですすげば完了です。
つまみ洗いは食べこぼしや小さなシミ、泥汚れなど、狭い範囲の汚れを落とすのに適しています。こすると汚れやシミが広がり、生地にダメージがあるため注意しましょう。
手洗いは丁寧に洗えるため、おしゃれ着洗いや大切な衣類を洗うときに適しています。
洗濯物が少量の場合は手洗いの方が節水・節電に繋がることも。
手洗いといっても、押し洗いや振り洗い、部分的に洗う方法など、さまざまな種類があります。
デリケートな衣類は、手洗いでも強くこすったりもんだりするとダメージがあるため注意が必要です。
それぞれの衣類に適した方法で手洗いを行ってください。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。