リュックは両手があき、荷物がたくさん持てるため便利なアイテムです。
荷物が多い出張や旅行のときはもちろんのこと、日頃から通勤などでノートパソコンやタブレットなどの電子機器や重いものを持ち歩くときも重宝している方が多いでしょう。
リュックを背負っていると、汗をかくことも多いですが、購入してから洗濯を一度もしたことがないという方もいるのではないでしょうか。
とくに色が濃いリュックだと汚れも目立たないため、洗うべきなのか悩むところです。
そこで今回は、自宅でリュックを洗濯する方法を、洗濯機と手洗いに分けてくわしく解説します。
<目次>
洗濯する前に、まずは洗えるリュックなのか確認してください。
水洗い不可のリュックを洗ってしまうと、型崩れなどの原因になります。
リュックを洗濯する際は、必ず洗濯表示を確認してください。
桶に水が入っている図柄は、水洗いができる素材です。数字は液温を表しています。
桶に水と手が描かれているものは、手洗いが可能。桶に「×」がついているものは水洗い不可のため、家庭での洗濯は禁止です。
その他、洗濯表示には漂白剤の使用や乾燥方法などについても書かれているため、よくチェックしてください。
洗濯表示については、下記記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
新しい洗濯表示の意味とは?記号の見方やポイントを解説
洗濯表示が見当たらないときは、素材を確認します。
一般的にポリエステルやナイロン、綿などは洗濯可能です。
革や合皮のリュックは基本的に洗えません。リュック本体がポリエステルや綿でも、パーツとして使われていることもあるため、注意が必要です。
洗えない素材やリュックの素材がわからないときは、クリーニング店などに依頼しましょう。
洗えるリュックでも、色落ちする可能性があります。
洗濯をする前に目立たない裏地などで色落ちチェックをしましょう。
目立たない部分に洗濯洗剤を少しつけて、白い布で拭き取ったときに色がつくようであれば、洗濯は控えた方が無難です。
クリーニング店に出すことをおすすめしますが、どうしても自宅で洗いたい場合は、他の衣類と一緒にせず、単体で洗ってください。
洗濯機で洗えるリュックでも、型崩れを防ぐために洗濯ネットに入れるのがポイントです。
洗濯ネットの中で動くと型崩れや摩擦で生地が傷む原因になるため、リュックのサイズに合ったものを選びましょう。
優しく洗えるコースを選択するのも大切です。
<用意するもの>
・リュックの大きさに合った洗濯ネット
・バスタオル
手順1.リュック内のゴミやほこりは手で取り除き、リュックの中の物や外せる装飾品は全て外す
手順2.リュックの大きさに合った洗濯ネットに入れる
手順3.優しく洗えるコース(おしゃれ着、弱洗い、手洗いなど)で洗濯をする
手順4.洗濯機で脱水はせず、バスタオルで水気を取る
手順5.逆さまに吊るして風通しのいい日陰に干す
続いて、リュックを手洗いする手順を紹介します。
洗濯機で洗えるリュックでも、丁寧に洗いたいときは手洗いがおすすめです。
汚れがひどくても、ゴシゴシこするのはNG。押し洗いで優しく洗いましょう。
頑固な汚れは指でつまみ洗いをしてください。
<用意するもの>
・リュックが入る大きさの桶(洗面台や浴槽でも可)
・中性洗剤
・バスタオル
手順1.リュック内のゴミやほこりは手で取り除き、リュックの中の物や外せる装飾品は全て外す
手順2.桶や洗面台に40度のぬるま湯を溜め、洗剤をよく溶かす
手順3.リュックを沈め、上から20回ほど押し洗いをする
手順4.30分~1時間ほどつけ置きする
手順5.水を入れ替えながら、泡がでなくなるまですすぐ
手順6.バスタオルなどで水気を取る
手順7.逆さまに吊るして風通しのいい日陰に干す
「汚れは気になるけど、明日も使用したい」「まだリュックを洗ったばかりなのに、少し汚してしまった」という場合は、部分洗いがおすすめです。
水と中性洗剤を混ぜ洗浄液を作り、タオルにつけてポンポンと優しく叩くようにして汚れを落とすだけで完了です。
きれいになったら、風通しのいい日陰で乾かしてください。
清潔な状態を保ちたいリュックですが、デリケートなため衣類と同じように扱うわけにはいきません。
洗濯をするときに注意したいことを紹介します。
洗濯機の脱水や乾燥機能は、生地の劣化や型崩れの原因になります。
とくにナイロンは熱に弱いため、溶けてしまう恐れも。
風通しのいい日陰で自然乾燥させましょう。早く乾かしたいときは、部屋干しでサーキュレーターや扇風機などを使用するのもおすすめです。
衣類のように頻繁に洗濯をすると、生地に負担がかかり劣化を早めてしまいます。
日常的に使うものでも、年に2~3回程度で十分です。汚れが気になるときは、部分洗いも検討しましょう。
使用後は風通しのいい日陰に干して、しっかりと乾かしてください。
汚れてしまったときは放置せずに、水拭きをするといいですよ。
撥水スプレーや防水スプレーを使用し、汚れの付着を抑えるのもおすすめです。
ニオイが気になるときは、除菌・消臭スプレーを使用するといいでしょう。
リュックを洗濯するときは、必ず洗濯表示を確認しましょう。
洗濯機で洗える場合は、洗濯ネットに入れて、優しく洗えるコースを選ぶだけです。
手洗いの場合は、生地を傷めないよう押し洗いで丁寧に洗います。
干すときは風通しのいい日陰で乾かし、脱水や乾燥機能は型崩れや生地を傷める原因になるため、使用を控えてください。
頻繁に洗うと清潔感は保ててもリュックの劣化を早めてしまうため、部分洗いも上手に併用するといいでしょう。
また、使用後は乾かすなど、日頃から汚れがなるべくつかないようにする工夫も大切です。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。