食事をしている際に、カレーやスープ、揚げ物の油、マヨネーズなどが服にはね、油汚れができてしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。
外食時はすぐに洗濯ができないため、自宅でいつも通り洗濯をしたらシミが落ちなくなっていることも。
油汚れは落ちにくく、時間が経つと頑固な汚れになってしまいます。
そこで今回は、油汚れが落としにくい理由や、ついてしまったときの正しい対処方法などをくわしく解説します。
<目次>
油汚れは、水で洗ってもなかなか取れないため、特に何もせずに洗濯をすると汚れが残ってしまうことがあります。
油汚れが落ちにくい理由は、油が水を弾く性質を持っているからです。
また、油は繊維に染み込みやすいため、普通に洗濯をするだけでは簡単に落ちません。
衣類についてしまった油汚れを取り除く前に、洗濯する際は必ず洗濯表示を確認してください。
洗濯表示の見方は、桶に水が入っている図柄は、水洗いができる素材です。数字は液温を表しています。
桶に水と手が描かれているものは、手洗いが可能。桶に「×」がついているものは水洗い不可のため、家庭での洗濯は禁止です。
その他、洗濯表示には漂白剤の使用や乾燥方法などについても書かれているため、よくチェックしてください。
洗濯表示については、下記記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
新しい洗濯表示の意味とは?記号の見方やポイントを解説
油汚れは時間が経てば経つほど、繊維の中に油が入り込んでしまうため、落としにくくなります。
できるだけ早く対処することが大切ですが、汚れは外出しているときなどすぐに洗濯できないシーンでつけてしまうことも少なくありません。
頑固な油汚れにならないよう、すぐに洗えないときの応急処置を覚えておきましょう。
1.汚れ部分にハンカチなどを軽く押さえる
油汚れがついてしまった部分を、ハンカチやティッシュなどで軽く押さえてください。強く擦ると油が繊維に染み込むだけではなく、生地を傷める恐れもあるため注意しましょう。
2.可能であれば水で洗い流す
水が使用できる場合は、洗い流してください。汚れが付着した直後であれば、水でもある程度汚れが落とせます。
洗ったあとは、乾いたハンカチやティッシュで水気を拭き取りましょう。
油汚れの度合いによって対処方法が異なります。
軽度な油汚れ、時間が経過してしまったとき、頑固な油汚れに分ける、落とし方を紹介します。
軽度なシミには、食器用洗剤がおすすめです。界面活性剤が入っており、油を浮かせる効果があります。
1. 油汚れがついた部分を40℃程度のぬるま湯に5分ほどつけ置きする
2. 油汚れがついた部分に直接食器用洗剤をつけ、優しくもみ洗いをするか、ティッシュなどで軽く叩く
3.油が浮いてきたら、お湯で洗い流し、いつもどおり洗濯をする
油汚れが付着してから時間が経ってしまったときは、クレンジングオイルを使用しましょう。
クレンジングオイルをつける際は水と混ざると乳化してしまうため、濡らさずに行ってください。
1.乾いた状態で油汚れがついた部分にクレンジングオイルを軽くもみ込み、5分程度置く
2.ぬるま湯でしっかりとすすいだら、いつもどおり洗濯をする
食器用洗剤やクレンジングを使用しても落ちない油汚れには、酸素系漂白剤を使用します。
ただし、酸素系漂白剤を使う前に、洗濯表示は必ず確認しましょう。
また、手が荒れる場合があるので、ゴム手袋をつけて作業を行ってください。
1.油汚れがついた部分をお湯で軽く洗う
2.お湯に酸素系漂白剤を溶かし、油汚れがついた部分を30分〜2時間ほどつけ置きする
3.いつもどおり洗濯をする
自宅で落ちなかった油汚れは、クリーニング店に相談してみましょう。
しかし、プロの技術を持っていても、落とせない油汚れも存在します。
油性塗料は油脂の部分は落とせても、インクやペンキに含まれている着色剤は落とせないことがあります。
墨汁も粒子が細かく、付着するとクリーニング店でも落とすのは難しいです。
また、時間が経過した油汚れも落ちにくく、クリーニングでも落としきれない可能性があります。
油汚れは水を弾く性質や繊維に染み込みやすいという特徴があるため、水溶性の汚れに比べると頑固な汚れになりやすいです。
服につけてしまったときは、時間が経過すると繊維の奥まで染み込み落としにくくなるため、なるべく早く対処しましょう。
外出先でも油汚れを放置せず、可能であれば水洗いするなどの応急処置が重要です。
すぐに洗えるときは食器用洗剤がおすすめ。時間が経ってしまったときはクレンジングオイルや酸素系漂白剤を活用しましょう。
自宅で落とせない油汚れは、無理矢理落とそうとすると生地を傷める恐れがあるため、クリーニングなどプロの力を借りてみてください。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンターにご相談していただくことを推奨いたします。