クッションは頻繁に洗濯をするものではありませんが、肌に触れるものです。
「目立つ汚れはないけど、いつ洗ったか覚えていないので気になる」「カバーしか洗っていない」という方も多いのではないでしょうか。汚れがなくてもニオイが気になることもありますよね。
今回は、洗濯できるクッションか判断する方法や、素材別に洗濯する際のコツなどをくわしく解説します。
<目次>
クッションはさまざまな素材でできています。カバーのみ洗えて本体は洗えないタイプや、見た目やサイズ・素材は同じでも、ついている装飾品やプリントによって洗濯ができないこともあります。そのため、クッションの洗濯をするときは、必ず洗濯表示を確認しましょう。
桶に水が入っている図柄は、水洗いができる素材です。数字は液温を表しています。桶に水と手が描かれているものは、手洗いが可能。桶に「×」がついているものは水洗い不可のため、家庭での洗濯は禁止です
その他、洗濯表示には漂白剤の使用や乾燥方法などについても書かれているため、よくチェックしてください。
洗濯表示については、下記記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
新しい洗濯表示の意味とは?記号の見方やポイントを解説
クッションは洗うことを想定してないケースもあり、洗濯表示がない場合もあります。
また、洗濯は可能でもデリケートな素材でできている場合、型崩れを起してしまうことも。素材ごとに洗濯のコツを覚えておきましょう。
羽毛(ダウン)は水鳥の胸のあたり、スモールフェザーは水鳥の翼のあたりにある羽根のことを指します。水鳥の羽毛や羽根のため、水に強い素材です。
洗濯表示を確認し水洗いができる場合は、型崩れなどの心配はあまりないでしょう。ただし、フェザーは羽の芯が折れる可能性があるため、洗濯機よりも手洗いがおすすめです。洗濯機で洗う場合も、ドライコースや手洗いコースなど、弱い水流で洗えるコースを選び、脱水は短めに行います。
水洗いができても、柔軟剤の使用はNGです。素材の周りに膜ができ、撥水力や柔らかさを失ってしまいます。
洗濯表示を確認して洗えないクッションや大切なクッションは、クリーニングなどプロにまかせることをおすすめします。家庭でのケアとしては手のひらで軽く叩いて空気を含ませ、天候の良い日に陰干しするといいでしょう。
ウールや綿は、洗濯表示を確認すると洗える場合もありますが、表面が天然の油でコーティングされているケースが多く、水洗いによってフェルト状に固まってしまう恐れがあります。
また、水に濡れると重くなるため、乾燥するまでに時間がかかり、カビなどの原因になることも考えられます。
洗えるクッションでも扱いが難しいため、クリーニングに出すのがおすすめです。
水と摩擦に強いポリエステルのクッションは、自宅でもお手入れがしやすい素材です。
洗濯表示を確認し、洗濯機で洗えるものは型崩れの心配も少ないため、洗っても問題ないでしょう。ただし、ポリエステルは熱には弱いため、乾燥機の使用はNGです。
ウレタンが使用されているクッションは、水洗いは厳禁です。水を吸うと脆くなり、ボロボロと崩れるため、自宅では洗濯できません。ニオイが気になる場合は、除菌スプレーを使用する程度がベストです。
また、汚れがつかないように、撥水加工がしてあるクッションカバーを使用するなど、工夫をするといいでしょう。
ビーズクッションは、ビーズの素材に注目してください。ビーズの素材がポリスチレン製であれば洗えることが多いですが、ウレタンが含まれたものは水洗いできません。
洗濯表示を確認し洗濯機で洗えることになっていても、小さなほころびからビーズが溢れる恐れもあります。ビーズが出てしまうと、クッションが使用できなくなるだけではなく、洗濯機の故障の原因になる恐れもあるため、手洗いがおすすめです。
洗濯機で洗うときは、ビーズよりも目の細かい洗濯ネットに入れてください。クッションが入るサイズの洗濯ネットがない場合や手洗いをする際も、撥水加工されていないカバーをつけたまま洗うといいでしょう。
そばがらは水を含ませると再乾燥が難しくなるため、水洗いはもちろんのこと、除菌スプレーなどの使用も控えてください。
ダニなどが気になる場合は、天日干しがおすすめです。
クッションを手洗いする際は、デリケートな素材も洗えるおしゃれ着用洗剤がおすすめです。
汚れやニオイが気になっても、ごしごしと強い力でこするのはNG。優しく押し洗いをしましょう。
型崩れが気にならないクッションであれば、洗濯機で1分程度の脱水は可能ですが、バスタオルで優しくタオルドライがおすすめです。
<用意するもの>
おしゃれ着用洗剤
クッションのサイズにあった洗濯ネット
クッションが入るサイズの桶(洗面台や浴槽でも可)
手順1.クッションの洗濯表示を確認する
手順2.クッションが入るサイズの桶や浴槽に水を張り、おしゃれ着用洗剤を溶かし入れる
手順3.クッションのカバーを外し、洗濯ネットに入れる
手順4.クッションを洗剤液につけて、汚れが落ちるまで押し洗いする
手順5.ある程度汚れが落ちたら、水を入れ替えてすすぎ洗いをする
洗剤が残らないようにしっかりとすすぎましょう。
手順6.しっかりと水気を絞ったら、バスタオルでクッションを包み、タオルドライで脱水したら完了
洗濯機でクッションを洗う際もおしゃれ着用洗剤を使用します。
洗濯機で洗えるクッションでも、デリケートな素材のクッションはバスタオルに包んでから洗濯ネットに入れると型崩れの予防ができて安心です。脱水は短めに済ませましょう。
<用意するもの>
おしゃれ着用洗剤
クッションのサイズにあった洗濯ネット
クッションが入るサイズの桶(洗面台や浴槽でも可)
手順1.クッションの洗濯表示を確認する
手順2.クッションを洗濯ネットに入れる(ダウンやフェザーの場合はバスタオルなどに包んでから洗濯ネットに入れる)
手順3.おしゃれ着洗剤を入れ、弱水流コースなど優しく洗えるコースで洗う
手順4.脱水は1分で取り出して完了
クッションを干すときは、吊り干しをすると中身が偏るため、日陰で平干しがおすすめです。
平干し専用のネットを使用したり、洗濯竿を2本並べて上に置いたりするといいでしょう。
クッションは素材によって洗濯方法が異なります。洗う前に必ず洗濯表示を確認しましょう。
ダウンやフェザー、ポリエステルなど、比較的水洗いが可能なクッションも、自己判断はせず洗濯表示を確認してください。
洗濯機で洗えるクッションは、手洗いよりも手間がかかりません。こまめに洗濯したい場合は、購入する際に洗濯機で洗えるクッションを選ぶといいでしょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。