毎日使用する枕ですが、カバーは洗っていても「本体をしばらく洗濯していない」という方もいるのではないでしょうか。
肌に直接触れるため、汗や皮脂などの汚れが気になりますよね。
今回はきれいな状態の枕を保つために、枕の洗濯方法や日常的に行いたいお手入れなどをくわしく解説します。
<目次>
枕は汚れがないように見えても、思っている以上に汚れています。
人間が寝ている間にかく汗はコップ約1杯分。他にも皮脂汚れやフケ、よだれなど、すべて枕が吸収しています。
放置していると汚れを餌として雑菌が繁殖し、ニオイの原因にもなります。
枕が洗えるかどうかは、必ず洗濯表示を確認しましょう。
素材から判断する方法もありますが、同じビーズ素材でも洗えるビーズや洗えないビーズがあるため、洗濯表示をしっかりとチェックするのがおすすめです。
下記に紹介する記号が洗濯表示となります。
桶に水が入っている図柄は、水洗いができる素材です。数字は液温を表しています。
桶に水と手が描かれているものは、手洗いが可能。桶に「×」がついているものは水洗い不可のため、家庭での洗濯は禁止です。
その他、洗濯表示には漂白剤の使用や乾燥方法などについても書かれているため、よくチェックしてください。
洗濯表示については、下記記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
新しい洗濯表示の意味とは?記号の見方やポイントを解説
まずは、手洗いで枕を洗う方法を具体的に見ていきましょう。
洗濯機で洗える枕も型崩れが心配な方は、手洗いがおすすめです。
手順1.枕カバーを外す
手順2.タグの洗濯表示を確認する
手順3.浴槽や洗面台にぬるま湯を張り、洗剤を溶かして洗浄液を作る
手順4.枕を洗浄液に入れて、汚れが落ちるまで押し洗いする
手順5.汚れが落ちたら水を入れ替えて泡がなくなるまですすぐ
手順6.ある程度水気を切り、バスタオルを巻いてタオルドライ
このときに無理に水気を絞ろうとすると型崩れの原因になるため、自然に水気が切れるまで待ちましょう。
手順7.バスタオルを外し、完全に乾くまで1〜3日外で平干しやまくら干しハンガーで干したら洗濯完了
枕の素材によって、天日干しが適しているか陰干しが適しているかが分かれます。
ポリエステル綿やパイプ、コルマビーズなどは天日干しがおすすめ。羽毛やビーズは陰干しにしましょう。
中身が偏らないように平干しやまくら干しハンガーに使用がおすすめです。
また、外側は乾いているけどまだ中が湿っている場合などもあるため、中まで完全に乾かすのがポイントとなります。
続いて、洗濯機で枕を洗う方法を紹介します。
枕が洗えるかだけではなく、自宅の洗濯機が枕を洗っても問題ないか取扱説明書を確認してから行いましょう。
手順1.枕カバーを外す
手順2.タグの洗濯表示を確認する
手順3.枕を目の細かいサイズの合った洗濯ネットに入れる
小さなほつれなどから、万が一中身が溢れてしまった場合でも、洗濯ネットに入れていれば安心です。
枕のサイズに合った洗濯ネットを使うことで型崩れを防止します。
手順4.洗剤を入れ、弱水流やドライコースなどの優しく洗えるコースで洗う
手順5.脱水まで終わったら、取り出して形を整える
手順6.完全に乾くまで1~3日外で平干しやまくら干しハンガーで干したら洗濯完了
手洗いと同様に、枕の素材によって、天日干しが適しているか陰干しが適しているかが分かれます。
ポリエステル綿やパイプ、コルマビーズなどは天日干しがおすすめ。羽毛やビーズは陰干しにしましょう。
中身が偏らないように平干しやまくら干しハンガーに使用がおすすめです。
また、外側は乾いているけどまだ中が湿っている場合などもあるため、中まで完全に乾かすのがポイントとなります。
枕が洗濯できるかどうかは、コインランドリーによって異なります。コインランドリーごとにルールがあるため洗濯前に確認し、しっかり守りましょう。
AQUAのコインランドリーでは、枕やぬいぐるみなどの洗濯はできません。破裂の可能性が高く、ネットに入れても偏って洗濯機が停止する恐れがあるからです。
自宅で洗濯できない素材の枕は、そばがらやウレタン、羽毛などです。
洗濯できなくても衛生面が気になりますよね。自宅で洗えない枕は、定期的に外干しをして乾燥させるといいでしょう。
そばがらは天日干しが適しています。ウレタンや羽毛は陰干しがいいでしょう。
布団クリーナーなどを使用するのもおすすめ。ダニやハウスダスト対策が期待できます。布団クリーナーには除菌機能が搭載されているものもあります。
枕は頻繁に洗濯することは難しいため、汚れをなるべく付着させないように日常的なお手入れが重要です。
どのようなことを心がければいいのか、具体的に見ていきましょう。
枕には、枕カバーや枕パッドを使用し、週に1度は洗濯をしましょう。
枕カバーや枕パッドを使用すれば、枕本体に汚れが直接つくのを避けられます。とくに洗えない枕の場合は使用をおすすめします。
枕の雑菌の繁殖を抑えるために、除菌スプレーや消臭スプレーを使用するのもいいでしょう。
かけすぎるとシミができ、濡れた状態で長時間放置するとカビなどの原因になります。十分に乾いてから枕を使用してください。
枕はこまめに外干しをして乾燥させるのも大切です。
素材によって天日干しが適しているか、陰干しが適しているかは異なるため、必ずチェックしましょう。
枕は見た目以上に汚れています。枕カバーだけではなく、本体もこまめなお手入れが必要です。
洗濯できるかどうかは、必ず洗濯表示を確認してください。
洗濯機で洗える場合は、枕だけではなく、洗濯機も枕の洗濯が可能かチェックしましょう。
コインランドリーを利用するときは、ルールをしっかり守ってください。枕を洗えないコインランドリーもあります。
枕は頻繁に洗えるものではないため、日頃のお手入れも大切。枕カバーを定期的に洗濯したり、除菌スプレーや消臭スプレーを使用したり、汚れが枕本体になるべく付着しないよう工夫するのがポイントです。
直接肌に触れる枕の清潔な状態を保って、トラブルを防ぎ、睡眠の質を向上させましょう。
この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。