レーヨン素材の衣類は家でも洗濯できる?洗濯方法や注意点を解説

レーヨンは滑らかで見た目も美しく、フォーマルなワンピースやブラウスなどにもよく使用されています。


シルクのような質感のレーヨンは「自宅で洗濯できるのだろうか?」と悩んでしまうことも。


レーヨンの風合いが失われるのは避けたいですが、できればクリーニングに出す手間を省きたいと考えている方も多いのではないでしょうか。


今回は、レーヨンの特徴や洗濯方法などをくわしく解説します。

1.レーヨンとは?

レーヨンとは天然原料で作られている再生繊維です。木材パルプから取れる植物原料に薬品加工をして作られています。一方、ポリエステルやナイロン、アクリルなどの石油から作られる繊維は、合成繊維と呼びます。


レーヨンは再生繊維のため、加工処理をするだけで自然に返すことが可能なため環境に優しい素材となっています。

2.レーヨンの特徴

日本で最初に作られた化学繊維といわれているレーヨン。

レーヨンは衣類を中心にさまざまなものに使われていますが、人絹と呼ばれるくらいシルクによく似た素材のため、デリケートな一面もあります。

レーヨンの特徴を確認していきましょう。

シルクのような滑らかな肌触り

レーヨンはシルクに似せて作られたため、見た目だけではなく肌触りも滑らか。細いフィラメント糸で作られており、軽く柔らかいのが特徴です。

通気性・吸湿性に優れている

レーヨンは通気性・吸湿性に優れているため、季節を問わず活躍する繊維です。


清涼感があり春や夏の衣類、寝具などにも使用されています。秋や冬は衣類の裏地に使われているケースが多くみられます。

ドレープ性に優れている

滑らかで柔らかいレーヨンは、ドレープ性にも優れています。ドレープ性とは生地がどれだけ優美に自然にたるむかを示す特性のことです。


身に付けたときのドレープが美しく、レーヨンの光沢をより一層上品に見せてくれます。


レーヨン

3.レーヨン生地を洗濯する上での注意点

レーヨンはデリケートな素材のため、洗濯表示に水洗いができると表記されていても、気をつけなくてはならないことがあります。

洗濯するときの注意点を見ていきましょう。

水に弱い

レーヨンは水に弱く、水洗いで縮む恐れがあります。

また、水分を吸うと強度が落ちてしまうため、洗濯するときには細心の注意を払わなくてはいけません。

熱に弱い

レーヨンは熱にも弱く、乾燥機やアイロンを使用する際には注意が必要です。ポリエステルのように発火性はありませんが、乾燥機の使用は控え、アイロンを使う場合は変色や変形に注意してください。

シワになりやすい

レーヨンはシワになりやすい素材です。水洗いが可能なものでも、脱水を短時間にする、保管する際は畳まずにハンガーにかけるなどの工夫をしましょう。

4.レーヨンの洗濯の具体的な手順

レーヨンを洗濯する際は、必ず洗濯表示を確認してください。


洗えない場合は、自宅でケアをすると型崩れや変色など、さまざまなリスクがあるため、クリーニングに出しましょう。


洗える場合でもレーヨンは水分を吸収すると強度が落ちてしまうため、手洗いをおすすめします。


<用意するもの>
・桶 2つ
・ぬるま湯(30度前後)
・中性洗剤


手順1.洗濯表示の確認
洗濯をする前に洗濯表示を見て、家庭で水洗いができるか必ず確認しましょう。

洗濯表示

洗濯表示については下記の記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。


新しい洗濯表示の意味とは?記号の見方やポイントを解説


手順2.桶にぬるま湯を入れ、規定量の中性洗剤を入れて溶かす



手順3.衣類をつけて、優しく押し洗いをする(約30秒〜1分)



手順4.すすぎ用の水を入れた桶に衣類をつけて、泡が出なくなるまですすぐ



手順5.衣類をバスタオルで挟み、脱水する
洗濯機での脱水はシワの原因になるため、バスタオルで挟んでの脱水がおすすめです。



手順6.日陰で平干しをして乾いたら洗濯完了
直射日光に当てるのは避けましょう。色落ちや繊維が痛む原因になります。
また、吊るして干すと生地が伸びる恐れがあるため、シワを伸ばして風通しのいい日陰での平干しがおすすめです。

5.レーヨンのアイロンのかけ方

レーヨンはシワになりやすいため、洗濯後にアイロンをかけることも多いですが、使用する前に必ず洗濯表示を確認しましょう。


アイロンが使える場合も、かけ方にコツがあります。温度は中温に設定し、あて布を使用してください。レーヨンは水にも弱いため、スチーム機能は使用せずドライでかけます。


摩擦の負担もなるべく減らすよう力を入れずに繊維の向きに沿って優しく滑らせてください。

アイロンがけ

6.まとめ

レーヨンはシルクに似た環境に優しい再生繊維です。通気性・吸湿性に優れ、ドレープや光沢が美しく、さまざまな衣類などに使用されていますが、水に弱いため家庭では洗濯できないこともあります。


洗濯をする前に必ず洗濯表示を確認しましょう。洗濯ができるレーヨンでも、デリケートな素材であることに変わりはありません。大切なものは洗濯機を使用せず、手洗いまたはクリーニングに出すことをおすすめします。


レーヨンはシワになりやすいですが、熱に弱いためアイロンがけにも注意が必要です。あて布を使用し、高温にならないように気をつけましょう。

この記事でご紹介した内容は、家電製品に関連する一般的な情報をまとめたものであり、全てのメーカー、全ての製品に該当する内容ではございません。また、各メーカーや製品によって定められた取扱方法やメンテナンス方法と異なる対応をした場合は、安全性や品質保証を損なう可能性もございます。詳細はメーカーのサポートセンター、 またはプロの技術者にご相談していただくことを推奨いたします。



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